どうぶつ
「21年間、毎朝欠かさず叩き起こしてくれる」 体力が落ちても…高齢ねこが“任務”を続ける姿に称賛の声 「すごい貫禄と使命感」
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ねこは「朝の目覚まし係」として知られていますが、20年以上も毎朝欠かさずその役目を果たし続ける“ベテラン”がいます。病と闘い、体力が年々落ちていくのに、その風格は日に日に増しているようです。X(ツイッター)では、そんな21歳のねこの投稿が8.2万もの“いいね”を集め、「すごい貫禄と使命感」と称賛の声が寄せられています。飼い主のsachi(@MoncheriSonia)さんに詳しいお話を伺いました。
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毎朝欠かさず飼い主さんを起こす21歳のねこ
「21年間、毎朝欠かさず叩き起こしてくれるボア爺 体力は日々落ちるのに 威圧感は日々増していく」
そんなコメントとともに投稿された写真には、茶色がかった毛並みのねこが写っています。御年21歳。人間の年齢でいえば、100歳近くです。やや鋭い目つきで、まっすぐカメラを見つめる表情は、飼い主さんに朝の起床時間を守らせる“任務”を遂行した誇らしげなにも見えます。
この投稿はSNS上で8.2万もの「いいね」を集め、大きな話題に。リプライには「俺が起こさなきゃ!」「爺の威圧感で朝起こしてくれるの最高だー!」「長生きしてください」「かわいいのに貫禄もあってさすがボアくんにゃの」「モーニングキャット」「すごい圧と貫禄と使命感」など、多くの共感と応援のコメントが寄せられています。
貫禄たっぷりのご長寿ねこ、ボアくん

写真に写っていたねこは「ボア」くん。飼い主さんと一緒に、21年もの年月をともに過ごしてきた男の子です。お迎えしたときから、毎朝欠かさず飼い主さんを起こす“任務”を続けています。
起床タイムは午前5時半頃。ある日の朝、なかなか起きられずにいた飼い主さんを、ボアくんは諦めることなく起こし続けたそうです。根負けして起きた飼い主さんの目に映ったのは、“任務”完了の誇らしげな表情でドヤ顔を決めるボアくん。その堂々たる面がまえに思わずカメラを向けたのが、話題の一枚です。
飼い主さんがなかなか起きないとき、ボアくんの対応はちょっぴり“強引”になるのだとか。「大音量でしつこく鳴き続け、そのうち至近距離で顔を覗き込んできます。目覚めたときに何度か悲鳴を上げたことがあるので、ボアは完全におもしろがってやっています」と話します。
起こしたあとは、朝ごはんとかまってほしいという同時リクエストで、飼い主さんを忙しくさせるボアくん。二度寝など許してくれない徹底ぶりです。
「もって年内まで」 加齢とともに病と闘う日々
そんなボアくんにも、年齢とともにさまざまな体調の変化が訪れました。18歳の頃には多飲多尿が気になり、病院で検査したところ、甲状腺機能亢進症と初期の腎不全が見つかりました。それからは日々の投薬やケアが続き、20歳になる頃には拡張型心筋症も発症。そして、最近になって新たに糖尿病の診断を受けました。前週には「もって年内まで」と余命宣告を受け、今は自宅で点滴介護をしながらの日々だといいます。
「毎日不安ばかりでつい悲しいことを考えがちですが、一生懸命水を飲むボアの姿を見ると『この子は、まだ何も諦めていない』と思い、私も一緒に頑張ろうと前向きになれました」と、飼い主さんは話します。
ボアくんの体調を慮り、なるべくストレスのない生活を心がけ、何より「笑顔を見せること、抱っこしていろいろ話しかけること」を大切にしているそうです。そんな深い愛情が、ボアくんを支えているのでしょう。
(Hint-Pot編集部)