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イタリア人「すべてがすごく魅力的だった」 念願の日本滞在で2度訪れた大阪 「ヨーロッパにはない」と思った驚きの光景とは
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伝統を大切にしながらも、遊び心を忘れない日本の街づくり。そのユニークさは、初めて訪れる外国人の目にとても新鮮に映るようです。14年前に日本へ来たことがあるイタリア人男性は、日本ならではの街並みに心を奪われたといいます。ヨーロッパとはまったく違う雰囲気で魅了された場所とは、どこだったのでしょうか。
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「日本は魅力的な国だ」
イタリアの不動産会社に勤めるマッシミリアーノ・ダミーコさんが、初めて日本を訪れたのは、今からおよそ14年前。春先、桜が咲く少し前の季節でした。
「400ユーロ(約4万6000円)のチケットがあったから、すぐに行こうと思った。アリタリア航空の特別な格安のチケットだった」
もともと日本に強い関心があったというマッシミリアーノさん。日本に憧れた理由を、次のように語ります。
「日本は魅力的な国だ。伝統が残っているし、イタリアやヨーロッパ諸国とはまったく違う。とても興味があって、魅力的だと感じていたから、行ってみたいと思っていたんだ。日本の伝統は、イタリアとは真逆だと思う」
「いろいろな装飾や看板など、すべてがすごく魅力的だった」
念願叶って、日本を訪れる絶好のチャンスを得たマッシミリアーノさん。16日間滞在し、東京や鎌倉、日光、箱根、大阪、京都、奈良、広島、大分と9都市もめぐりました。そのなかでも、大阪が印象に残ったそう。
「大阪には2回滞在したよ。2回目に大阪へ戻ったとき、道頓堀を歩いたんだ。高層ビルがあって、歩行者道路が広くて、たくさんのお店のイルミネーションが輝いていたよ。いろいろな装飾や看板など、すべてがすごく魅力的だった」
なかでも、イタリアとの文化の違いを大きく感じた看板がありました。
「巨大なカニがあってすごかった。こういう感じのところはヨーロッパにないから、とても特別で魅力的だったよ。巨大ガニに惹かれて、みんながレストランに入って行ったのが印象的だった」
道頓堀は巨大なカニだけでなく、フグやたこ焼きなど、立体的で目を引く巨大看板がひしめく場所として知られています。各店舗が自店をアピールするために、創意工夫を凝らした個性豊かな看板ばかり。こうした看板にも、道ゆく人を楽しませようという日本の“おもてなし”の心が込められているのかもしれません。
日本へ実際に来て、ますます好きになったというマッシミリアーノさん。いつかまた、日本へ遊びに来てほしいですね。
(Hint-Pot編集部)