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「じいちゃんたち、最高です」 田んぼのあぜ道の草を刈り残した理由 優しさに大反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

草刈りをしたはずが、真ん中にこんもりとした刈り残しが…【写真提供:パフまりこ たぬき社/稲作本店(@farm1739)さん】
草刈りをしたはずが、真ん中にこんもりとした刈り残しが…【写真提供:パフまりこ たぬき社/稲作本店(@farm1739)さん】

 田植えが終わり、苗が青々と茂り始める初夏。田んぼでは、まるで自然のビオトープのように、カエルやアメンボなど、さまざまな小さな命が芽吹いています。栃木県の那須高原で米農家を営む、稲作本店のパフまりこさんこと井上真梨子さんは、そんな田んぼの草刈りを依頼したところ、なぜか手つかずで草が残っている一角を発見。その理由に気づいた投稿が、14万件もの“いいね”を集め、感動を呼んでいます。詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「こういう日本人らしさ、ずっとあってほしい」

「草刈りの一部を、シルバー代行さんに頼んでいるのですが、1か所だけ草が残っていて。なんで? と見に行ったら、鴨の卵がありました。じいちゃんたちのこういうところ、大好き」

 そんなコメントとともに投稿された2枚の写真。1枚目には、初夏の田園が広がる、のどかな光景が映し出されています。ところが、あぜ道の真ん中に、こんもりとした刈り残しが見えます。

 そして2枚目には、草むらの奥にそっと隠されるように、11個の鴨の卵が入った巣が。寄り添うように並ぶ卵の様子から、親鳥に大切に守られてきたことが伝わります。

 この投稿は、14万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「じい様ナイス」「こういう日本人らしさ、ずっとあってほしいですね」「じいちゃんたち、最高です」「よく気づきましたよね 優しい」「こんな歳の取り方したいわぁ」「昭和の優しさ!」など、温かな声が続々と寄せられています。