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「ゴキブリが出やすい家」に共通していることとは? 増殖させないために気をつけることを聞いた
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夏になると気になるのが、家の中に出てくる害虫。とくに、気温が上がる時期は、ゴキブリの繁殖が活発になるといわれています。ゴキブリが出やすい家に共通することはあるのでしょうか。また、病原菌の媒介やアレルギーの原因にもなるゴキブリの増殖を防ぐために、できることとは? 虫ケア用品最大手・アース製薬株式会社の担当者さんに伺いました。
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一般家庭でよく見られるのはクロゴキブリ
ゴキブリにはさまざまな種類がいますが、一般家庭でよく見られるのは主にクロゴキブリです。体長3~4センチで、光沢のある黒褐色の体が特徴です。クロゴキブリは、高温多湿の環境を好み、気温が上がると活動が活発になります。
猛暑が終わって初秋を迎えても、活動しやすい環境は続きます。冬になると戸外で休眠し、越冬します。家の周りの越冬場所としては、庭やベランダの植木鉢、プランターの下や何かの隙間などです。休眠中は活動せず、成長もしません。
また、幼虫や卵のまま越冬することが多く、卵は通常、越冬後の春に孵化。外で越冬したクロゴキブリは、休眠から目覚めるとエサを求めて家の中に侵入します。繁殖が活発になる今の時期は、家の中で“遭遇”する機会も増えるかもしれません。
ゴキブリにとって心地良い5つの環境とは
ゴキブリが潜みやすいのは、ジメジメとした湿気があって暖かく、狭くて日が当たらない、エサがある場所です。
出やすい家の特徴として共通しているのは、主に次の5つが挙げられます。
○ベランダに植木鉢を置いている
○段ボールを捨てずに保管している
○キッチンのシンクやお風呂場にいつも水や水滴が残っている
○食べ物や食べこぼし、汚れた食器を長時間放置している
○冷蔵庫の裏やコンロの下にゴミや調理クズがある
これらの場所は、ゴキブリにとって好環境になります。
ゴキブリが出ない家にするために心がけたいこと
家の中では、水回りの水滴をこまめに拭き取ったり換気したりして、湿気が残らないようにしましょう。食べこぼしなどをそのままにするのも、ゴキブリのエサになり、増殖の原因になります。お菓子のかけらひとつであっても、ゴキブリにとってはごちそうです。食べ物のクズは放置せず、家の中を清潔に保つことが大切です。
ゴキブリは雑食性のため、食品だけでなく、段ボールや木片、皮革類なども食べるといわれています。宅配便や引っ越しの段ボールにゴキブリの卵が付いていて、そのまま放置していたら、段ボールの中で孵化してしまうケースもあります。増殖させないためにも、すぐに処分しましょう。
ゴキブリが出ない家にするためには、まず家の中に入れないことが一番重要です。ゴキブリの侵入経路は、網戸やドアの隙間、換気口、洗濯機の排水パイプなどになります。玄関や窓は開けっぱなしにせず、網戸の隙間などにはテープを貼るなどして、侵入させないようにしましょう。
(Hint-Pot編集部)
