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蚊除けグッズを買う前にやるべきこと 見落としがちなポイント プロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき

ドラッグストアに行くと、昔ながらの蚊取り線香をはじめ、スプレーやパッチ、ジェルなどさまざまな蚊の対策グッズが売られています。近年、人気を集めているのは、ぶら下げておくだけで効果を発揮する虫除けネット。早々に玄関や窓辺に取りつけた人も多いのではないでしょうか。しかし、清掃のプロとして活躍した経験を持つ整理収納アドバイザーの伊藤まきさんは、グッズを購入するだけでなく、まずは自宅周辺の環境を見直すことをすすめています。
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蚊避けグッズを買う前に、すべきことがある!
蚊避けグッズは優秀なものが多く、そうしたものを活用している人が増えています。しかし、「蚊を寄せつけないためには、まずは蚊を繁殖させないことのほかに、家に入らせないという対策も必須です。そのためには、窓の周りを確認してください」と伊藤さんは言います。
窓周りで確認したいのは、次の3つのポイントです。
1. 隙間のない窓を作る
まずは、サッシと窓の間に隙間はないかを確認。隙間がある場合は、ホームセンターや100円ショップで購入できるスポンジ状のテープを活用し、隙間を埋めましょう。
2. 網戸をきれいにする
鳥のフンがついていたり、泥が跳ねて汚れていたりする網戸は、蚊などの害虫が寄ってきやすくなります。きれいに洗い、破れていれば補修し、蚊を寄せつけないようにしましょう。
3. サッシの水抜き穴を確認
サッシには雨水を逃すための水抜き穴があります。ここがホコリやゴミで詰まってしまうと水が溜まり、蚊が繁殖する環境になってしまいます。こまめに掃除し、水をきちんと排出できているか確認しましょう。
また、室内に蚊を入れない対策として、玄関用・勝手口用の網戸を取りつけるのも有効な対策になるとのこと。
「マグネット式の網戸カーテンは、2000円前後で購入できます。人の出入りが多い家は、網戸カーテンの購入がおすすめですよ」
グッズだけに頼らず、基本的な予防策をしっかりと取り入れ、家の中への蚊の侵入を防ぎましょう。蚊が発生しやすい梅雨の季節も、安心して過ごしたいですね。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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