細やかな感性と職人技で、海外の文化さえも自分たちのものとして昇華させてしまう──そんな柔軟さと創造力も、日本の魅力です。念願の初訪日を果たしたフランス人夫妻は、ある意外な食べ物に心を奪われたといいます。ふたりが気に入ったものとは、なんなのでしょうか。

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「いつか来たかった」　念願の初訪日を果たしたフランス人夫婦

　初めて日本を訪れたという、フランス人のジュリアンさんとオセアンさん夫妻。3週間の滞在中、半分は東京で過ごすそうです。そして、残り半分で名古屋や奈良、大阪、京都と各地を旅しています。

「日本の食は魅力的。それに、日本の漫画などの作品に慣れ親しんできたから、それがイメージとして強く印象に残っていて、いつか来たかったんだ」と、ジュリアンさんは日本への憧れを語ってくれました。

訪日フランス人夫妻が感動した日本の菓子パン

　日本での食事を堪能したふたりには、とくに気に入ったものがありました。それは、フランス人にもなじみの深いパン。しかし、フランスのものと違っていたと、オセアンさんは話します。

「驚いたのは、日本の菓子パンのおいしさだね。今日食べたのはレモンタルトと、クリーム入りのパン。どちらもとても軽くて、食べたらスムーズに溶けて、口の中が心地いいというか。おいしかったよ」

　一方、ジュリアンさんは、フランスのベーカリー・カフェチェーンが日本にへ進出していることに驚きました。

「日本にはフランスの『PAUL』も出店しているんですね。そのほかにも、フランスのブランドをたくさん見かけます。うれしいですね」

　異国で母国の味に出合えることは、大きな安心感につながっているようです。

　日本は、海外発祥であっても自分たちの感性でうまくアレンジして、独自のスタイルに進化させるのが得意ですよね。パンもそのひとつでしょう。そんな日本の食の奥深さに、オセアンさんたちはすっかり魅了されたようです。

（Hint-Pot編集部）