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「怖いか?」 海の生き物をアクセサリーに 鮮度の良さが伝わる作品が話題 「おいしそうって思っちゃった(笑)」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

透明感あふれるハンドメイドのアクセサリーが話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
透明感あふれるハンドメイドのアクセサリーが話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 生き物をモチーフにしたアクセサリーはとてもかわいらしいですが、本物さながらのリアルな作品に驚かされることもあります。X(ツイッター)では、海の生き物をかたどったイヤリングが話題に。透明感にあふれ、鮮度の良さが伝わってきます。投稿者のかず乃子(@shou_made)さんに詳しいお話を伺いました。

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海の生き物をモチーフに 透明感あふれるイヤリングがすごい!

「怖いか? 私のプラバンで作ったイカの鮮度が」

 そんなコメントとともに投稿された1枚の写真。そこには、透明感あふれる小さなイカが、涼しげなお皿の上にたくさんのせられています。

 しかし、よく見るとイカの頭にはイヤリングの金具が。そう、これは本物のイカではなく、イカをモチーフにしたアクセサリーなのです。

 胴体や目、腕の部分はぷっくりとしていて、触れたら動き出しそうなほどリアル。体のツヤと透け感から、まるで新鮮な海の幸のようなみずみずしさが伝わってきます。1杯ずつ丁寧に描かれた褐色の色素胞や、ユニークでかわいらしい目と触腕の表現が印象的で、ファッションのワンポイントとしても楽しめそうです。

 イカのイヤリングは注目を集め、3.8万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「めちゃくちゃかわいいです!」「おお、「怖い(美しい)です……つやっつやで透明で、泳いでたのひょいって捕まえたようで……」「おいしそうって思っちゃった(笑)」などの声が上がっています。

1杯完成までおよそ1時間 集中して製作

 生き物全般が好きで、プラバンでさまざまなものをテーマに作品を手がけてきたかず乃子さん。プラバンとは、薄く伸ばした透明なプラスチックの板で、熱を加えると縮む性質があります。クラフト材料として人気があり、アクセサリーやキーホルダーなど、さまざまな作品づくりに使われています。

 活動を続けていくうちに、プラバンとの相性が良い水辺の生き物に特化した作品を作るようになったかず乃子さん。個性あふれる作品は、魅力的なものばかりです。

 話題になったイカのイヤリングは、1杯作るのに1時間ほどかかったそう。「毎回何杯かまとめて同時に作るので、この量だと集中して作って、全部で18時間くらいです」と振り返ります。

「やすりがけしたプラバンに色鉛筆とパステルで手描きして、ハサミでカット。トースターで縮めて、表と裏とサイドにレジン液(樹脂)をかけては硬化して……を何度も繰り返して立体感を出します」

 こだわったのは、イカの形をプラバンに描く段階で「とにかく透明な部分を汚さないように」すること。その丁寧さが、イカの鮮度の良さを表しています。

「少しでも濁ると鮮度が落ちてしまうので……。ぷりぷり感は、レジンを重ねていくと自然に出てきます」

 今回の作品には「おいしそう」という声も多数寄せられ、「やった! 大成功!」と思ったというかず乃子さん。イカは好きな食べ物のひとつのようで、その思いが作品を通して伝わってきます。

 生き物愛にあふれたかず乃子さんの作品は、ハンドメイドマーケットのminne(kaznoko)やCreema(kaznoko)にて、秋冬限定で販売されています。また、7月5日(土)~6日(日)に東京ビックサイトで行われる「デザインフェスタ61」にも出展するそう。26日(土)~27日(日)には、長野県茅野市の茅野市民館で開催される「茅野クラフトフェア」に作品が並ぶ予定です。

(Hint-Pot編集部)