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「お願いだから食べさせて」 フランス人が10年ぶりの日本で、1食目に味わいたかった日本食とは
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外国人観光客が増加の一途をたどっている日本。そんな日本で、フランスとイギリスという異なる国で暮らす兄弟が、久しぶりに再会しました。日本の文化やマナーを尊重しながら、一つひとつの体験を大切に楽しむふたりですが、弟にはどうしても食べたいものがあったそうです。日本に着いて最初に食べたかった日本食とは、なんなのでしょうか。
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初訪日のフランス人兄弟 日本独自の文化やしきたりに敬意
兄弟で日本を訪れている、フランス出身のドリアンさんとブランドンさん兄弟。兄のドリアンさんは現在、フランス・パリ在住で、今回が初めての訪日です。弟よりも2週間早く日本入りし、団体ツアーに参加して鎌倉や広島、大阪、奈良などをめぐりました。
ドリアンさんは旅行代理店に勤務し、年に5回は出張や旅行で海外を訪れてます。そんな海外での経験が豊富な彼だからこそ、日本滞在中に気づいたことがあるといいます。
「日本に来ている多くの外国人観光客を見て、どうかみんなが、日本の文化やしきたり、日本のやり方を尊重してほしいと願っています。観光客は日本が好きで来ていますが、日本人が複雑な気持ちになるのも理解ができます。観光客のなかには、よく考えずに自国と同じように振る舞う人がいることも知っているから。僕たちもマナーには気をつけています」
ツアー中、ほかの外国人観光客の振る舞いに違和感を覚える場面があったのかもしれません。異国の地で礼儀を大切にしたいという思いが、言葉に表れていました。
一方、弟のブランドンさんは現在、イギリス・ロンドン在住で、今回が10年ぶり2度目の訪日です。兄と東京で待ち合わせ、10日間滞在し、大阪も観光する予定だといいます。日本が大好きなブランドンさんは、兄の言葉を聞きながら、何度もうなずいていました。
「本当にそうだよね。僕たちの行動がフランスやロンドンの印象につながるし、良い印象を持ってもらいたいからね」
それぞれ異なる国で暮らす兄弟ですが、ふたりの価値観にはしっかりと共通する思いがありました。
弟が兄に懇願「お願いだから1食目は…」
兄より遅れて日本入りしたブランドンさんには、どうしても最優先で食べたいと、心に決めていた日本食がありました。それは、ラーメンです。
「日本に着いて、兄に最初に伝えたのは『お願いだから、とにかく1食目はラーメンを食べさせて』ということだったんだ。実際、おいしかった!」
ロンドンにも数多くのラーメン専門店があります。しかし、“本場”日本で食べるラーメンは別格です。長年の思いを込めて味わう一杯は、特別だったと語ります。
すっかり日本旅行を満喫しているふたり。残りの滞在でも思い残すことがないよう、日本でしかできない体験を楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)