どうぶつ
「家に帰ったら玄関前に座ってた」 野良ねこが集まってくる「毎年恒例」の光景 ねこの“ネットワーク”に驚きの声
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「ねこの間で情報交換をしているのかもしれません」

林さんによると今は、春に生まれた子ねこたちがちょうど離乳期を迎え、「ごはんが足りなくなる時期」だそう。家に姿を見せるのは「親が連れてくるパターンと、親に何かあったか、子ねこだけで現れるパターンもあります」と話します。
このようにねこが自分の家に集まる理由として、林さんは“NNN”が関係していると考えているそう。「都市伝説のようにいわれていますが、確実に存在します」と笑います。
「ねこの間で情報交換をしているのかもしれませんし、ねこの優れた聴覚や嗅覚なら、ごはんがもらえるところなんてすぐバレます(笑)。ねこは人間が思っているより記憶力も観察力もあります。けがをしたり調子が悪かったりすると、私のところへ診せにくる子もいます」
写真のねこたちも、近隣の小学校から林さんの元に目撃情報が入り「そのうちたどり着くから大丈夫ですよ」と言っていたところ、本当に林さんの自宅までやってきたといいます。
「夕方、家に帰ったら玄関前に座っていました。『はい、いらっしゃい』という感じでしたね(笑)」
「『地域おこし協力隊』として、ねこ担当で埼玉から着任しました」

林さんがねことの共生支援活動を始めたのは、7年前。旅行で湯島を訪れたときに見た光景がきっかけでした。
「観光客として湯島に来たとき、ねこたちの健康状態が良くないことが気になったんです。自分に何かできないかと思っていたところ、ご縁をいただき『地域おこし協力隊』として、ねこ担当で埼玉から着任しました。任期終了後も島に定住し、『湯島猫部』として活動を続けています」
ねことの共生には「人間が責任を持って管理をすることが重要」だと、林さんは強調します。初めて出会った野良ねこには食事を提供し、健康状態をチェック。必要に応じて動物病院を受診し、避妊去勢手術を実施するなど、地域の理解と協力を得ながら活動しています。
湯島で暮らすねこたちの秘密の“ネットワーク”は、人間の想像以上に広がっているのかもしれませんね。林さんや地域の人たちから愛情を注がれながら、のびのびと生活するねこたちの様子は「湯島猫部」のインスタグラムアカウント(cat_island_yushima.nekobu)でも見ることができますよ。
(Hint-Pot編集部)