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「こんなの虐待」「飼い主の資格無し」炎天下の路上に犬を置き去り…飼い主の男性に批判殺到

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

夏場の犬の散歩を巡る投稿が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
夏場の犬の散歩を巡る投稿が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 記録的な猛暑が続くなか、炎天下の路上に放置され、ぐったりした様子の犬を保護したという投稿がネット上で話題を呼んでいます。SNSでは無責任な飼い主に対し「飼い主の資格なし」といった批判の声も上がっています。犬を保護した投稿者の男性に詳しい話を聞きました。

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厳しい暑さの中、路上のガードレールに繋がれ、アスファルトの上に置き去りに

「炎天下の中ワンコが放置されてる。飼い主いない。少し待ってみます」

 今月5日、SNS上に投稿された写真には、炎天下の中、路上のガードレールにつながれ、アスファルトの上に置き去りにされた犬の様子が収められています。

 投稿には4000件を超えるリポスト、12万件もの“いいね”を集めるなど、大きな反響が。大きく舌を出し、いかにもつらそうな犬の姿に「ほんとにお願いです、炎天下の外出はやめて頂きたい」「コンクリートの上、フライパンだよ」「肉球火傷するよ。熱中症にもなるし。自分も暑いんだから犬も暑いに決まってる」など、犬の身を案じる声が続出しています。

 また「飼い主の方は、ぜひ裸足でアスファルトに20分立って欲しい」「この猛暑の中散歩する事自体怒りを感じる まして放置なんて飼い主の資格無し」「小さな子どもを放置してるのと一緒だよ…」「こんなの虐待と言われても仕方ない」といった飼い主への憤りの声も相次いでいます。

 投稿者は個人で地域猫の保護や避妊去勢活動をしている高沢守(@MamoruTakazawa)さん。約15年前、家の近所で繁殖を繰り返していた15匹ほどの野良猫が伝染病で次々と亡くなっていくのを目の当たりにし、居ても立ってもいられずに保護活動や地域猫のパトロールを始めたと振り返ります。

 今回の投稿について、「5日の午後4時過ぎ、都内足立区の某所です。犬がガードレールにつながれていて、周りに人通りはありませんでした。犬は車道に飛び出したり、日差しも強くて危険な状態でした」と高沢さん。当日の最高気温は35度を記録しており、犬の背中に触れるとかなりの熱さになっていたといいます。

 勝手に連れて行くわけにもいかず、高沢さんがそばで様子を見ていると、目の前の一軒家から女性が水を持って出てきました。聞くと、しばらく放置されている犬が心配で、飲み水を持ってきたと女性。「ひとまず、日陰のあるうちの軒先で様子を見ましょうか」というやりとりの末、犬を移動させ、飼い主が戻るのを待つことにしたそう。

 それから約30分後、高沢さんが「やはり遺棄されてしまったのでは……」と思い始めたころ、60代くらいの男性が「なんだ? 逃げちゃったのか?」と犬を探しに戻ってきました。思わず「こんなところに放置してたら死んじゃいますよ!」と声を荒げる高沢さんに、飼い主の男性は「ごめんねごめんねー」と軽い口調で謝り、犬を連れて去っていったといいます。

「犬を置いてどこに行っていたのか、どのくらいの間放置していたのかは聞きそびれてしまいました」と高沢さん。一連の投稿について「高齢の方など、散歩途中で犬をつないで自分だけ喫茶店で涼んだりということも目にしますが、近年の暑さでは本当に犬がかわいそう。アスファルトは鉄板のような熱さなので、散歩自体も早朝や日が暮れてからなど、少しでも涼しい時間にしてあげてほしいです」と話しています。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)