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「ドイツで感じられることは少ないです」 ドイツ人が日本に抱いた印象 「とてもいい」と感動したこととは
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旅先で出会う異国の人々や、遭遇する風景は、日常に新しい発見をもたらしてくれます。母国を離れて初めて気づくこともあれば、想像を超える意外な経験に驚かされることもあるでしょう。食べ物や交通手段、文化の違いなど、その感動は人それぞれです。ドイツからやってきた親子も、日本ならではの体験に胸を躍らせているようです。いったい、どんな印象を受けたのでしょうか。
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「いつか行ってみたかったんです」 母娘で日本を満喫
ドイツ北部からやってきた、レフカさんと母のクリスティーナさん。3週間かけて東京、大阪、京都をめぐる旅の真っ最中です。日本への憧れは、レフカさんが15歳の頃から続いていたそう。「いつか日本に行ってみたかったんです。日本人の友達に、日本食や文化についていろいろ教えてもらって。家でラーメンを作ることもあります」と語ってくれました。
旅のパートナーを探していると、クリスティーナさんが「私が行くわよ」と立候補したそうです。長期の旅行は、北欧など近場が多かったそうですが、日本へのフライトは特別な冒険。娘の夢に寄り添うお母さんの姿が印象的です。
歴史が大好きというレフカさんが興味を持ったのは、京都の建築やお寺。「京都の建築物やお寺がすごく楽しみです」と、期待に胸を膨らませています。一方、クリスティーナさんは「東京近郊では長谷寺(鎌倉)がすごく美しかった」と感動を語ってくれました。
日本の「空気のきれいさ」に感動
そんな旅の道中で、ふたりが強く感じた日本の魅力のひとつが「空気のきれいさ」です。「日本は空気がきれいだと感じました。ドイツの都市部で空気がきれいと感じられることは少ないです」とクリスティーナさん。ドイツは電車の運賃が高いため、車を利用する人が多く、その影響もあるのではと教えてくれました。
日本は逆に、都市部でも電車が発達していることや、清潔な街並みが空気のきれいさにつながっていると感じたそう。「都市部は電車が発達していますよね。清潔ですし。とてもいいことだと思います」と、クリスティーナさんは語ります。
ふたりが感じた日本の「清潔さ」と「空気のきれいさ」は、当たり前だと思っている日本人にとって新鮮な視点かもしれません。旅行者の純粋な驚きは、なにげない日常を見直すきっかけになります。
3週間の旅で、歴史や自然、美しい街並みに出合いながら、日本の良さを心から味わっているレフカさんとクリスティーナさん。これからも、さまざまな驚きや発見に満ちた時間が待っていることでしょう。
(Hint-Pot編集部)
