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「こういうの良いですね!」 折りたたみ式パイプ椅子の意外な活用方法 警視庁が伝授
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手軽に持ち運びができ、多用途に使えるパイプ椅子。しかし、まさかそれが災害時に「担架」として活用できるとは、驚きではないでしょうか。警視庁警備部災害対策課は、身近なパイプ椅子とLANケーブルを組み合わせ、災害時にも役立つ「簡易担架」を作る方法を、公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)で紹介しています。
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ポイントは椅子の組み合わせ方とLANケーブルでの固定
「災害は突然やってくる。その時に食料等の備えは重要! とくに職場では大勢の人が働いているので準備するものが多種多様ですべてを備えることは大変です。そこで役立つのが日用品で代用する知恵袋『身近な防災術』」
そんな書き出しで、防災の知識を身につけておくことの大切さを呼びかけた同課。そして「職場にあるLANケーブルとパイプ椅子で作る担架」を紹介しました。
災害時、負傷者が出た際に課題となるのが搬送方法です。担架は負傷者になるべく負担をかけずに、速やかに運べるだけでなく、運び手にとっても体への負担を軽減します。
【用意する物】
LANケーブル
折りたたみ式パイプ椅子 2脚
【方法】
1. パイプ椅子は閉じたまま、側面を下にして立てる。座面は同じ方を向けて、背もたれが両端になるように、足の部分を「互い違いに組み合わせる」
2. 足を組み合わせた部分に、LANケーブルをしっかりと巻き付け、固定する
これだけで、「搬送に十分な強度あり」の担架が完成。運ぶときは、片方の背もたれ部分に頭を乗せて、上に寝かせます。ただし、安全のため「搬送は4人推奨」とのことです。
投稿の引用リポストには「こういうの良いですね! あえて目的のものを買うのではなくて、自分で作っていくスタイル」といった称賛の声が寄せられています。
その一方で、「今のご時世無線LAN、Wi-Fiだからケーブルがない職場も少なくないよなぁ」といった、現代のオフィス環境の変化に言及する声も。万が一に備えて、ロープに代用できそうなものを、日頃から考えたり、実際に試したりしておくと安心ですね。
(Hint-Pot編集部)