田んぼに現れた、不思議な色合いのザリガニ。見慣れた赤褐色ではなく、メタリックな紫色の体と緑色に光るシッポは、まるで別世界から来た生き物のようです。X（ツイッター）で驚きの声が広がり、3万件もの“いいね”を集めました。この不思議な“生き物”の正体と、撮影の舞台裏について、投稿者のsimanto工房（@simantokoubou）さんに詳しいお話を伺いました。

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田んぼに現れた謎の“生き物”　「Amazonにいそうだなぁ」

「おや？　田んぼになんか珍しい色のザリガニがおるな？　有識者……」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、田んぼに潜む1匹のザリガニが写っています。ただ、一般的なニホンザリガニのような赤褐色ではなく、体と頭がメタリックな紫色で、シッポの先が緑色に鈍く光っている珍しい色合いです。大きな爪が勇ましく、水の流れに耐える後ろ足からはたくましさも伝わってきます。

　この投稿には3万件もの“いいね”が集まり、大きな反響を呼びました。リプライ（返信）には「宇宙人……!?」「こんなミニ四駆みたいなザリガニいるんですね」「Amazonにいそうだなぁ」など、驚きとユーモアにあふれたコメントが多数寄せられています。

遊び心と創作から生まれた神秘的なザリガニ

　　高知県四万十市で工房を営んでいる投稿者さん。15年ほど前から木工を始め、木のおもちゃや子ども用の椅子などを製作し、オンラインショップでも販売しています。

　かわいらしく、遊び心のある作品をたくさん手がけてきた投稿者さん。Xの投稿もユーモアにあふれています。今回話題になった投稿も、投稿者さんのユニークな発想から生まれました。

　写真に写っていたザリガニは、一見すると新種のようにも見えますが、正体はおもちゃ。投稿者さんがゲームセンターで取ってきたものだそうです。

「四万十の自然と人工的でメタリックなもので、きれいな写真を撮ろうと思いました。朝工房で仕事を始める前に、ゲームセンターで取ってきたザリガニを思い出して、田んぼに置いて撮りました」

　美しい自然と、本物と見違えるほどリアルなザリガニの融合に、たくさんの人が魅了されました。投稿者さんは、寄せられたコメントにも丁寧に対応。「リプライはおもしろいのが好きなので、それはリポストしています」と、反響を喜んでいました。

　実は、投稿者さん自身も生き物をモチーフにした作品を手がけたことがあるそう。これまでに「タイコウチとかクモとかは作ったことがあります」と教えてくれました。

　豊かな発想力で、創作の楽しさを伝えてくれた投稿者さん。これからの投稿も楽しみですね。

（Hint-Pot編集部）