私たちの生活に欠かせない調理家電、電子レンジ。とくに夏は、調理に重宝している人も多いでしょう。しかし、庫内の掃除をつい後回しにしていませんか？　食品カスや油汚れが残っていると、加熱効率が落ちたり、悪臭やカビが発生したりするだけでなく、最悪の場合、火災につながる危険性も。【経済産業省】リコール・製品事故情報（製品事故対策室）の公式X（ツイッター）アカウント（@kochijiko）は、衝撃的な再現映像とともに、電子レンジの清掃の重要性を呼びかけています。

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「庫内に汚れが残ったままだと発火する可能性が」

　電子レンジでアルミホイルや金属製の食器などを加熱すると、火花が出て危険なことを知っている人は多いでしょう。しかし、実は庫内の汚れも火災の原因になる可能性があるといいます。

　同省の投稿に添えられた再現映像は、危険性をよりリアルに伝えています。庫内に汚れが付着した電子レンジで飲み物を加熱し始めると、庫内からパチパチと音がし始め、次の瞬間、激しい火花が何度も発生。

　最終的に、庫内の汚れに引火して、燃え上がってしまいました。日常的に使っている電子レンジから炎が上がる様子は、非常に衝撃的です。

　なぜ、ただの汚れが発火の原因になるのでしょうか。この再現実験を行った独立行政法人 製品評価技術基盤機構（NITE）の公式ウェブサイトによると、「汚れなどが付着していた場合、使用を繰り返すことで炭化に至ります。炭化した異物は発火するおそれがあるため注意が必要です」と解説しています。

　こうした事故を防ぐため、投稿では「電子レンジはこまめに清掃する！」「トリセツ（取り扱い説明書）を読む！」ことを呼びかけています。取扱説明書には、清掃方法や使用上の注意が詳しく書かれているため、一度目を通してみることが大切です。

（Hint-Pot編集部）