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「没収された」 海外旅行の機内持ち込みNGの夏アイテム 注意すべき荷物のルールとは
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2. アイスリング・ネッククーラーは預け荷物へ

こちらも夏のマストアイテムである、アイスリングやネッククーラー。首元を冷やしてくれる便利アイテムですが、実は思わぬ落とし穴があります。
それは、「溶けると液体とみなされる可能性がある」という点です。実際に、以前私のツアーに参加された方が乗り継ぎ地の保安検査中に没収されてしまったというケースがありました。
保安検査のルールは空港によって、さらには検査官によって異なる場合があるため、一概に持ち込み不可とは言い切れませんが、リスクを避けるためにもアイスリングやネッククーラーは、はじめからスーツケースに入れて預けるのが無難です。アイスノンのようなジェルタイプの保冷剤も同様に注意が必要です。
3. 日焼け止めスプレーの持ち込みは要確認

見落としがちなのが、スプレータイプの日焼け止めです。「火気と高温に注意」という表示があるものには、引火性ガスが使用されています。
原則として、引火性ガスを含むスプレーは機内持ち込みも預け入れも禁止ですが、化粧品や医療品に分類された少量であれば持ち込みは認められるケースがあります。
ただし、これも航空会社や路線、保安検査官によって判断が分かれます。昨年、知人がエジプトに行った際、日本出発時や国内線ではOKだったのに、帰国時の現地のセキュリティで没収されたと話していました。いくら「これは化粧品! 日焼け止めスプレーだから問題ない!」と言っても、まったく取り合ってもらえなかったそうです。
万が一に備えて、心配な人はスプレーではなく、液体タイプの日焼け止めを選ぶのが確実です。
機内の寒さ対策も忘れずに

夏の旅では、「機内は想像以上に冷える」という心構えも大事です。「日本も現地も猛暑だから軽装でOK」とTシャツにショートパンツ、サンダルで飛行機に乗り込むと後悔することも。
とくに国際線の長距離フライトでは冷房がしっかり効いていることが多く、冷え症ぎみの私としては上着とレッグウォーマーの寒さ対策が欠かせません。
長距離ではブランケットが配られますが、短距離路線やLCCでは提供されないことがほとんどです。軽く羽織れるカーディガンやストールを持っていくと快適度が一気に上がります。
暑さ対策アイテムは日本ならではのものも多く、現地ではなかなか手に入りませんし、あってもかなりの高価格。必要なときにすぐ使えるよう、持ち込みルールに注意して、暑い夏の旅を快適に楽しんでください。
(Ana)

Ana(アナ)
旅アドバイザー&トラベルライター。学生時代から海外旅行に魅了され、これまで世界約50か国をめぐってきた大の旅好きで、海外添乗員として活動していた経験もある。行った旅の数と比例して、経験してきたトラブルや事件は数知れず。コロナ禍を経て、再び海外へ飛びながら旅に役立つ情報、異文化を楽しむ知恵などを日々発信中。