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エリザベス女王 メーガン妃とヘンリー王子夫妻の何を“拒否”したのか 英紙が検証

著者:森 昌利

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エリザベス女王【写真:Getty Images】
エリザベス女王【写真:Getty Images】

「主要王族から退く」表明から読み取った夫妻の7つの要求 女王は何を認めたか

 すでにカナダ入りし、プライベート満喫していると見られるヘンリー王子とメーガン妃。公園で愛犬の散歩をしながら、長男アーチーくんを抱っこする妃の姿が波紋を呼ぶなど話題に事欠かない。現地時間18日にエリザベス女王が声明を発表したことで、事実上の「王室引退」で決着した形となった夫妻だが、そもそもふたりは何を求め、何が認められたのか。そして今後どう王室と関わって行くのか。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、メーガン妃とヘンリー王子が行った8日の表明からエリザベス女王に対する「7つの要求」を読み取り、そこから女王が何を認め、何を拒否したのかを検証した。

 ◇ ◇ ◇

「エクスプレス」紙が、サセックス公爵夫妻の声明文から読み取った7つの要求は以下の通りだ。

1、進歩的な新たな役割を切り開いて行く
2、「ロイヤル・サセックス」のブランド化
3、チャールズ皇太子からの私的援助の続行
4、公務のパートタイム化
5、英警察による火器を所持する警備の続行
6、フロッグモア・コテージに引き続き居住する権利
7、ロイヤル・ロータ(ロイヤルツアー等の公務のローテーション)に残ること

 このうち、女王に認められたのが1、2、3、6の4つの要求だと伝えた。ただし、6番目のフロッグモア・コテージへの居住は公金でまかなわれた修復費240万ポンド(約3億4400万円)を返還する条件になっている。

 この中で例外的に未だ不透明なのが5番目の警備問題。王室を離れたサセックス公爵夫妻の警備問題は王室にとっても、また英政府にとっても頭が痛いところ。個人負担にすれば現状の英警察や特殊部隊の凄腕メンバーの警部は英国内だけで年間590万ポンド(約8億6700万円)と見積もられ、いくら億万長者といえども、引退直後で収入源がはっきりしないメーガン妃とヘンリー王子にとっては莫大な出費となる。

 チャールズ皇太子の私的な収入から、今後もしばらくヘンリー王子の援助は続くことになるとされるが、それでも今後も超セレブリティであり続けるふたりの警備費をまかなうことは不可能であり、今後も税金から大金が投入される見通しだ。

 最後は女王がきっぱりとけじめをつけてダメ出しをした要望。それは4番目の公務のパートタイム化と7番目のロイヤルツアーといった王室の花形公務の継続。これはエリザベス女王はきっぱりと断ったと報じられた。

 思えば女王が、13日にチャールズ皇太子とウイリアム王子を交えてヘンリー王子と話し合った緊急会合の後、自らの声明でふたりを「ハリーとメーガン」とファーストネームで呼んだ時点で、それは王室引退に部分的引退はなく、パートタイムは認めないとした意思の表れだったのかもしれない。そして後に「ロイヤルハイネス(殿下、妃殿下の称号)」の返上が公表された。

 さらに、1月20日に27か国のアフリカ諸国の代表団を招いてバッキンガム宮殿で開かれた晩餐会はウイリアム王子が初めてエリザベス女王の名代として行われた。当初は昨年9月にアフリカのロイヤルツアーを行ったヘンリー王子とメーガン妃も主賓で招かれていた晩餐会だが、王室を引退したふたりは欠席。代わりに女王の三男エドワード王子とソフィー妃夫妻とアン王女が出席してウイリアム王子を盛りたてたが、これもサセックス公爵夫妻抜きの、英王室の新たな門出となる出来事だったのかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)