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「ついに壊れた」 弟からの突然のメッセージ…22年間愛用した誕生日プレゼントに20万人が感動 「愛を感じる」
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「うれしかった誕プレ上位」 弟にとって宝物だった一本

小学3年生の頃に弟へ贈った誕生日プレゼントが、約20年の時を経て“現役引退”。報告とともに送られてきた写真を見て、辻堂さん自身も「あ、言われてみれば!」と記憶がよみがえったそう。弟さんにとって、忘れられない特別な贈り物だったようです。
「弟が言うには、『振ると芯が出るシャーペンが当時流行っていたのに、親がなかなか買ってくれなかったところ、お姉ちゃんが誕生日に買ってくれた。うれしかった誕プレランキング上位に入る品だった』とのことです。1本300円程度と、当時人気だったほかの製品よりも価格が安く、小学生のお財布にも優しかったので、おそらくこちらの製品を選んだのだと思います」
このプレゼントをきっかけに、きょうだい間の素敵な習慣も生まれました。弟さんからの返信で、辻堂さんはさらに記憶をたどっていきます。
「弟からは『そこからきょうだい間の誕プレ交換が始まった気がする』と、さらに思い出話が出てきました。もうひとり弟がいるのですが、3人で中高生の頃まで誕生日プレゼントを贈り合っていたのを、よく覚えています」
姉が語る弟の姿 「穏やかで優しく、人から愛されるタイプ」
大人になってからも仲の良さは変わらず、今も交流が続いています。弟さんからの突然の報告に、辻堂さんは感動したそうです。
「とにかくうれしかったです。弟と一緒に住んでいたのは、弟が大学に入学してひとり暮らしを始める前までなのですが、そこからさらに10年以上も現役で使ってくれていたとは、感動もひとしおでした。しかも、壊れたことを律儀に報告してくれるなんて……」
報告を受け、辻堂さんは「そんなに長く使ってくれてうれしい」と感謝を伝えたそうです。すると、製品の素晴らしさや、当時の子どもにとってのシャーペンの価値など、思い出話に花が咲きました。物を大切にする心と、姉を思う弟さんの誠実な人柄がうかがえます。
そんな弟さんの人柄について聞くと、「穏やかで優しく、人から愛されるタイプ」とのこと。辻堂さんの3人のお子さんのことも大切にしてくれる、とても素敵な叔父さんでもあるようです。
何年経っても、弟を大切に思う辻堂さん。3人のお子さんを育てる傍ら、作家として活動しています。7月29日(火)には「君といた日の続き」(新潮文庫刊)、8月8日(金)には「今日未明」(徳間書店刊)が上梓されます。
(Hint-Pot編集部)