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ハワイ暮らしの日本人ママが息子のスイミングスクールを退会した理由 「泳ぎを習得させたい」思いから行きついたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

プールでの実践練習など“この夏最大”の有意義な時間に

顔を水につけることすら苦手だった娘が、褒め上手なコーチのおかげで壁キックやバタ足ができるように!【写真:i-know】
顔を水につけることすら苦手だった娘が、褒め上手なコーチのおかげで壁キックやバタ足ができるように!【写真:i-know】

 スイミングスクールに到着すると、まずはホイッスルやキーホルダー、説明書きなどが入った紙バッグを渡されました。そして、入水する前に、コーチから海やプールで遊ぶ際の注意点を教わります。さらに、海で危険を感じたときに「ヘルプミー! コール911!」と、大きな声を出す練習をしました。

 講義が終わったあとは、プールでの実践です。最初に教わったのは、溺れている人を見つけた際、自ら助けようとプールに飛び込んだり、立ったまま手を伸ばしたりするのはNGということ。

「Reach, Throw, Don’t go!(手を伸ばすか、物を投げろ。絶対に(水の中に)行くな!」と声をかけながら、プールサイドに腹ばいで寝そべって手を差し伸べることや、手が届かなければ長い棒や浮き輪を投げることを、子どもたちひとりずつが実践しました。

 プールに入ると、仰向けになって大の字で浮かぶ練習を繰り返し行います。息子は多少泳げますが、大の字で浮かぶ練習は初めてなので苦戦している様子。講習1~2日は安定していませんでしたが、最終日にはコーチのサポートなしで1分以上、自力で浮けるようになりました。

 そのほか、プールサイドからプールに向かって、できるだけ遠い距離にジャンプして自力で戻る練習や、バタ足して3メートルほど進んだところでクルッと仰向けになり、大の字で浮かぶ練習などもありました。

 水泳経験者の私ですらやったことがない練習や知識を身につけたことで、子どもたちがとても頼もしく感じました。

 しかしその後、海に行った際に「“ウォーターセーフティ”の練習をする」と、ひとりが溺れたふりをして「ヘルプミー! コール911!」と叫び、もうひとりが助けるという練習をしてしまい、周囲の大人を慌てさせるハプニングも……(笑)。

 何はともあれ、5日間の講習を通して、海に囲まれた島で暮らす私たちが“ウォーターセーフティ”を学ぶことは必要不可欠だと感じました。親目線としては“この夏最大”と言っても過言ではないほど、有意義な経験になりました。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。