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「ハーフなんだね」と言われてショックを受けた子も 日本人ママがハワイの子育てで気をつけていることとは
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アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。ハワイには、アジアやヨーロッパなど、さまざまな国や地域にルーツを持つ人々が暮らしています。日本では一般的に、異なる国籍の両親から生まれた子どもを「ハーフ」と呼びますが、多様な文化が共存するアメリカではなんと呼ぶのでしょうか。第47回のテーマは、「ハーフの呼び方」です。
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「ハーフ・ジャパニーズだよ」と言うことはよくある
タレントのSHELLYさんが先日、家族でオーストラリアへ移住すると発表しました。SHELLYさんはアメリカ人の父を持ち、幼少期にアメリカで暮らしていた経験があるそうです。
そんなSHELLYさんのニュースで気になったのは、いくつかのニュースサイトで、彼女の肩書きが「ハーフタレント」と紹介されていたことでした。
日本で「ハーフ」と呼ばれるのは、父母のどちらかが日本人で、どちらかが外国籍である場合が多いと思います。一方、アメリカでは片方の親だけがアメリカ人だったとしても「あの人はハーフだね」とは言いません。
私の友人の子どもは、アメリカ人と日本人の親を持ち、アメリカで生まれ育ちました。その子が日本に引っ越した際、友達に「君はハーフなんだね」と言われてショックを受けたそうです。言葉をそのまま受け取り、“ハーフ=半分”だと言われている気分になって悲しかったのだと思います。
では、ハーフという言葉を使うのが良くないのかというと、使い方によってはそうとも限りません。アメリカでは、親がアメリカ人と日本人だった場合、その子どもが「私はハーフ・ジャパニーズだよ」と言うことはよくあります。
また、両親ともにアメリカ人ではないときにも使われます。日本人とスペイン人だった場合は、その子どもが「私はハーフ・ジャパニーズ/ハーフ・スパニッシュです」と言うことも、よくあります。
日本人の多くが“ハーフ=半分”という意味合いで使ってはいないことは、理解しています。しかし、海外の人の前で使うときは「ハーフ○○」と言うことが、グローバルマナーかもしれません。