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夏の入浴介助、気をつけるべきポイントとは? 熱中症予防と介助者の健康を守るためのアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

入浴前後の水分補給が大切(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
入浴前後の水分補給が大切(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 高齢者の入浴介助は注意が必要です。とくに夏は、体温調節機能が低下している高齢者にとって、熱中症のリスクは避けて通れません。また、入浴中の事故に注意するあまり、介助者自身も体調の変化を見落としてしまい、熱中症になることもあります。そこで、アースサポート株式会社西日本第二ブロックの青木志おりさんに、夏場の入浴介助で気をつけるべきポイントについてお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

湯に浸かる時間の目安と熱中症の初期サイン

 親が高齢になり、ひとりでお風呂に入るのが難しくなってきたため、日常的に入浴のサポートをしている人もいるでしょう。夏場の入浴でとくに気をつけたいのが熱中症です。

 入浴は体力をとても使うため、まずは、入浴する前に体調をしっかりと確認してください。体温や血圧、脈拍をチェックし、水分補給をしておくことも大切です。

 夏場は38℃~39℃のぬるめのお湯に、10~15分程度湯に浸かるのが目安になります。熱いお湯が好きで湯温に満足しない場合は、上がる間際に湯温を少し高くするなど工夫をすると良いそうです。

高齢者だけではなく、介助者も熱中症の危険が高い

 入浴介助中は、熱中症の初期サインに気をつけることが重要です。青木さんによると、とくに以下のサインが見られた場合は、即座に対処する必要があります。

・ボーっとしている
・喉の渇きを訴える
・唇や口腔内の乾燥
・眩暈(めまい)

 夏場の入浴介助は、介助者自身にも熱中症のリスクが伴います。青木さん自身、訪問介護サービスの入浴介助現場で働いていた際、自身の体温調節が難しく、危険を感じたこともあったと語ります。

 家庭で介助する場合も、室温管理やこまめな水分補給を心がけることが重要です。「喉が乾いていない」と言われても、湯上りには脱水状態になることが多いため、水分を摂らせることが大切だといいます。また、介助者自身も「大丈夫だろう」と感じていても、必ずこまめに水分補給をしましょう。