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衣類に残る嫌な臭い→プロが教える意外な盲点 デリケートな服を優しくすっきり洗いあげるコツとは
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汗をかきやすい夏場は、デリケートな衣類のお手入れが難しい季節。においが残ることに悩む人もいるでしょう。そこで今回は、洗剤メーカーの株式会社ハッシュ代表取締役で、生活に役立つ洗濯法を発信している浅川ふみさんに、おしゃれ着洗いでの汗のにおいを防ぐ方法を伺いました。
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おしゃれ着洗いの利点とは?手洗いとの違い
家庭用洗濯機の多くについているおしゃれ着洗いコース。ドライコースやソフトコース、おうちクリーニングコース、デリケートコースなどともいいます。このコースは、デリケートな素材を守りながら、優しく洗える点が最大の利点です。
「ウールやシルク、レースなどのデリケート素材や、ブラウス・ニットなど型崩れしやすい衣類を洗う際に適しています。手洗いと比べた場合、洗濯機のおしゃれ着コースを使えば、手洗いよりも均一に優しく洗える、すすぎ残しが少ないなどのメリットがあります」と浅川さん。
近年の洗濯機は、おしゃれ着専用の脱水設定も工夫されており、衣類へのダメージが非常に少なくなっているそうです。
汗のにおいを防ぐための前処理とは?
しかし、洗浄力が優しいため、汗や皮脂の強い汚れがある場合、落ちきらず嫌なにおいが発生するリスクが。とくに脇や襟の部分などは、においが残りやすいといいます。そこで、汗や皮脂によるにおいが気になる場合は、洗濯用の中性洗剤とぬるま湯を使って前処理を行うと良いそうです。
「中性洗剤とぬるま湯は、前処理や軽いつけ置きにも使える組み合わせです。とくに夏は汗や皮脂の汚れが気になるため、効果的です」
○軽い汚れの場合:脇や襟に中性洗剤を直接塗布し、スポンジや指の腹で優しくもみ洗いする。その後、通常通り洗濯機で洗う
○汗をたくさんかいた日や強いにおいがある場合:40℃前後のぬるま湯に中性洗剤を溶かし、衣類全体を15~30分つけ置き。その後、軽くすすいでから洗濯機で洗うことで、においや汚れがすっきりと落ちやすくなる
夏は、衣類に汗のにおいが残りやすい季節。前処理をして、お気に入りの洋服を長く美しく保ちたいですね。
品川区大井町の老舗クリーニング店の3代目として家業を継ぎ、2008年に洗剤メーカー・株式会社ハッシュを設立。環境に優しい洗濯文化の普及を目指し、研究拠点「ハッシュ ラボ」を立ち上げ、生活に役立つ洗濯法を発信している。東京都大田区中小企業新製品コンクール受賞歴あり。
(Hint-Pot編集部)