からだ・美容
睡眠の質が低下しがちな夏 夜に飲まないほうがいいサプリは? 専門家が解説
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美容や健康のため、寝る前にビタミン系のサプリメントを飲むことを習慣にしている人もいるでしょう。就寝前に飲むことをおすすめするインターネット上の情報もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。ビタミン剤をはじめとしたサプリの服用タイミングについて、AI薬剤師相談bot「LINE若返り相談」など、健康管理に役立つ「ホッぺお薬手帳アプリ」を提供する、株式会社ホッペオンライン薬局システムに伺いました。
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ビタミンを「日中」にとったほうが良い理由
サプリや健康食品でビタミンを摂取するなら、効率良く吸収できるタイミングを選びたいもの。まず、身近なサプリのひとつであるビタミン剤は、成分によって、吸収のされ方や体内での働き方が異なります。効果を最大限に引き出すには、それぞれの特性に合わせた時間帯に摂取することが重要です。
水溶性ビタミン(B群・C)は、夜にとっても問題ありませんが、体内に蓄積されにくいため、必要な分をこまめに補給することが大切です。とくにB群は、エネルギー代謝を活発にするため、朝や昼のほうが効果的とされます。
一方、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は、食事と一緒にとることで吸収率が高まります。朝食や昼食と併せて摂取するのが理想です。夜は消化に負担をかける場合もあるため、避けたほうが良いでしょう。
寝る前の摂取は避けたいサプリ
就寝前の摂取を避けたほうが良いサプリには、どのようなものがあるのでしょうか。身近なものとして、4つが挙げられます。
カフェインを含むサプリ:覚醒作用が強く、眠りを妨げる
脂肪燃焼系サプリ:多くはカフェインや刺激成分を含み、夜には不向き
アミノ酸系サプリ(BCAAなど):筋肉回復には有効だが、一部の人に覚醒作用が出ることもある
スタミナ系サプリ:エネルギーを高める目的で作られているため、入眠を妨げる可能性がある
これらは睡眠の質を低下させるリスクがあるため、就寝前の摂取を控えましょう。
睡眠前におすすめのサプリ
一方、寝る前にとることで、リラックスや入眠をサポートするサプリもあります。
マグネシウム:リラックス効果があり、筋肉の緊張を和らげるため、睡眠の質を向上させる助けに
メラトニン:体内時計を整え、自然な眠りをサポート。時差ボケや不規則な生活リズムを整えるのにも役立つ
グリシン:体温を下げて眠りやすくする働きがあり、睡眠の質を改善するとされている
L-テアニン:緑茶に含まれる成分で、リラックス効果がある。ストレスを軽減し、心地良い眠りを助ける
ただし、効果の感じ方は人それぞれ。自分の体質や生活リズムに合ったサプリを選ぶことが大切です。
サプリは成分そのものだけでなく、摂取する「時間帯」によっても作用が変わります。せっかく健康や美容のために続けている習慣も、タイミングを誤れば逆効果になることが。自分の体調や目的に合わせ、日中と夜で飲み分ける工夫をすることで、より質の高い睡眠と健康的な生活につながります。
(Hint-Pot編集部)