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「状況は一瞬で変わります」 夏山の急な天候変化で「低体温症」のリスクも 沢沿いの登山道に山岳遭難救助隊が注意喚起
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夏山登山では、天候の急変により、思わぬ危険に遭遇することがあります。とくに沢沿いの登山道では、普段なら水が流れていない場所でも、天候によって急激に増水し、進退窮まる状況に陥ることもあるようです。安全な登山のために、長野県警察山岳遭難救助隊の公式X(ツイッター)アカウント(@NAGANO_P_M_R)が、雨天時の登山道の危険性について注意を呼びかけています。
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一瞬で変わる登山道の状況
長野県警察山岳遭難救助隊は、Xの投稿で「登山道の状況は一瞬で変わります」との注意を呼びかけています。とくに危険なのが、沢沿いの登山道で「雨の影響を受けやすく、普段は水が流れていない沢でも、急な増水で渡れなくなる場合があります」と警告しています。
夏山での悪天候時の行動には、複数のリスクが潜んでいます。「低体温症のリスクのほか、登山道が川になってしまい、その先に進めない場合があります」と、具体的な危険性を指摘しました。
また、投稿に添付された写真では、通常時は岩がゴロゴロしていても歩きやすい沢道が、雨天増水時には濁流が勢い良く流れる危険な川へと一変している様子が確認できます。同じ場所とは思えないほどの劇的な変化に、天候による登山道の危険性がはっきりと示されました。
山岳遭難救助隊は、最後に「気象情報の確認は必須です」と強調。夏山シーズンは、天候が変わりやすい時期でもあります。事前の天気予報確認はもちろん、登山中も空の様子に注意を払い、早めの判断で安全を確保することが大切ですね。
(Hint-Pot編集部)