海外ニュース
「捨てて、新しいのを使いなさい」 アメリカの価値観に日本人ママがカルチャーショック 小学校で驚いたこととは
公開日: / 更新日:
アメリカでは、物が壊れたら新しいものを使う

2. クレヨン
私の子どもが通う学校で、低学年の児童は「24色入りのクレヨンを“2箱”持ってくるように」と指定されます。学校によっては、なんと“4箱”も持ってくるよう指定されることも!
日本では1箱を1年間、大事に使い切るのが当たり前だと思います。一方のハワイでは、クレヨンが折れてしまうと、先生が「捨てて、新しいのを使いなさい」と言うそうです。子どもからこの話を聞いたときは、本当にカルチャーショックを受けました……。
もともとアメリカには「物が壊れたら修理せず、新しいものに買い替える」「洋服が破れたり汚れたりしたら捨てる」という価値観が根づいていることは知っていました。しかし、教育の現場でもこれが当然のこととされていると知って、がっかりしました。
そのため、日本の子どもに比べて、アメリカの子どもはいつも新品の衣類や靴を身につけていると、個人的に感じます。その背景には、頑固な汚れがついたとしても、できる限り取り除いて長く使おうとする日本と、頑固な汚れがついたら捨てて新しい物に買い替えるというアメリカ、それぞれの価値観の違いがあるからでしょう。
取り扱い注意の文房具には細かな年齢指定が

3. ハサミ
アメリカのハサミには「4歳以上」「8歳以上」「12歳以上」と年齢別の表記があり、それぞれ大きさや刃のシャープさが異なります。学年が上がるごとに、年齢の表記を目安にして買い替えることができるので、合理的で良いと感じました。
一方、日本では「子ども用」といえば小学校低学年くらいまでが対象で、それ以降は大人と同じサイズを使うことが多いように思います。
アメリカでは「その年齢に合ったものを選ぶ」という考え方なのか、はたまた新しい商品を購入させるための戦略なのか……(笑)。いずれにせよ、年齢に合わせてハサミを変えていくことで、子ども自身が自分の成長を感じられる、良い機会になっているようです。
今回は日米での文房具の違い3つを紹介しましたが、残りは次回に!
(i-know)

i-know(いのう)
大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。