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「本当に人として最高です」 アメリカ出身女性が3度の訪日で実感した日本の魅力…観光地で体験した心温まる出来事とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカ出身で、イタリアに帰化したスザンヌ・プレパラータさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカ出身で、イタリアに帰化したスザンヌ・プレパラータさん【写真:Hint-Pot編集部】

 控えめでシャイな国民性だとよく言われる日本。しかし一歩ふみ込んで接してみると、細やかな気配りや温かなおもてなしの心に触れることができます。これまでに3度の訪日経験があるという、アメリカ出身でイタリア在住のスザンヌ・プレパラータさんも、そんな日本の特別な一面に深く感銘を受けたそう。いったい、どんなところに感動したのでしょうか。

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仕事で始まった日本との縁

 アメリカ出身でイタリアに帰化し、現在はペルージャの歴史地区に暮らすスザンヌさん。彼女が取り組んでいるのは、16世紀に建てられた邸宅の修復というユニークなプロジェクトです。

「もともと手先が器用で、若い頃から手仕事を続けてきました。今は家の修復にすっかり時間を取られています」

 そんな彼女は、日本にも仕事のために2002年、2007年、2009年の3度訪れたことがあります。その際、東京や京都、福岡、そして島々まで各地を旅したといいます。手仕事に長けたスザンヌさんにとって、日本での体験は特別なものでした。

家族とともに知った日本の魅力

「私にとって日本滞在は、驚くべきとても素晴らしい経験でした。まだベビーカーに乗っていた小さな娘たちも連れて行きました。信じられないほど魅力的な場所だったので、またいつか日本へ行きたいです」

 小さな子どもたちを連れての海外旅行は、多くの困難が伴うものです。しかし、スザンヌさんにとって日本での体験は、家族全員にとって忘れられない思い出となったようです。

 とくに感動したのは、日本人の人間性でした。温泉地での出来事は、彼女の心に深く刻まれています。

「日本ではいつも居心地がよく、どこに行っても歓迎されていると感じました。礼儀正しくて親切で、日本の人たちは本当に素晴らしいです。大分の別府に仕事で訪れたとき、温泉に行きたかったのですが、思ったよりも目的地が遠くて、日が暮れてしまったんです。すると、ご年配のご夫婦が私たちを温泉まで連れて行ってくださいました。本当に人として最高だと思いました」

 見知らぬ外国人観光客に、救いの手を差し伸べてくれた日本人の優しさは、スザンヌさんにとって感動的な出来事でした。この体験から日本はただ美しいだけでなく、人の温かさにあふれた国だと深く印象付けられたようです。

(Hint-Pot編集部)