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「必要なものは、それだけ?」 日本人ママが受けたカルチャーショック ハワイの絵の具セットを見て驚いた理由とは
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日本は歴史や文化が豊かで、学校教育においても細やかな配慮が行き届いています。一方、アメリカの学校生活はシンプルで合理的。子どもたちが使う文房具ひとつをとっても、その違いは意外なところに現れます。ハワイの小学校に通う8歳と5歳の子どもを通して、アメリカの文房具に“カルチャーギャップ”を感じたという、主婦ライターのi-know(いのう)さん。第65回は「日米・文房具ギャップ5選(後編)」です。
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置きっぱなしが当たり前? アメリカの文房具文化
日本では、小学生が通学時に持つ荷物が多すぎることが長年問題になっていますが、アメリカでは筆箱を含む文房具類や教科書、ノート、さらに学校から貸し出されているノートパソコンも1年間学校に置きっぱなしで、一度も自宅に持ち帰りません。日本で育った私としては当初、とても驚きましたが、バッグが重くならないし、忘れ物の心配もないので、置きっぱなしのほうが親としては助かるかも!? と感じています。
このように、文房具ひとつとってもさまざまな“カルチャーギャップ”があります。前回は鉛筆やクレヨン、ハサミについて紹介しました。後編では、2つの定番アイテムの違いを見てみましょう。
4. 物差し(定規)

ご存じかもしれませんが、アメリカでは、長さを測る際に「インチ」が使われています。ところが、小学校で使う定規には、インチとセンチの両方が印字されているのです。
なぜかというと、ハワイの小学校において、2年生の授業で単位の勉強をする際、インチやフィートはもちろん、アメリカではほとんど使用されないセンチメートルやメートルも必須で学習するから。教科書にはインチで回答を求める問題と、センチで回答を求める問題が混在しており、息子は混乱していました。
先進国で公にインチを使っているのは、アメリカだけといわれることも。イギリスでは日常でインチを使うこともあるそうですが、公的には世界基準であるメートル法が導入されています。
ちなみに、私はアメリカで物を買う際、1インチが2.54センチメートルなので、まずインチに3をかけて少し数を減らすという、ざっくりスタイルで計算しています(笑)。