食べたら捨ててしまうお菓子の空き箱。しかし、創造力と技術力があれば、それらは思いもよらない素敵な作品へと生まれ変わることがあります。そんな驚くべき変身を遂げた作品が、X（ツイッター）で大きな話題に。空き箱とは思えない作品に、驚きの声が上がっています。

　◇　◇　◇

アルフォートが重厚な騎士に大変身

「アルフォートの空き箱で工作しました！」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、精巧なフィギュアのような作品が写っています。しかし、その実態は、アルフォートの空き箱を素材にした紙工作作品です。

　全体のシルエットは、重厚な鎧をまとった騎士。右手に鋭く伸びる長槍をかまえ、左腕には堂々たる盾を装備しています。槍の穂先から脚部の装甲に至るまでのすべてを、パッケージを折り込み、貼り合わせることで成形。紙とは思えないほど、シャープで力強いフォルムを実現しています。

　とくに注目すべきは、装甲の各部にアルフォートのロゴや文字列がそのまま残されている点。これらがまるで紋章や装飾のように機能し、親しみのあるお菓子のパッケージを、見事にアートへと昇華させています。遊び心と確かな技術がひとつになった、まさに職人技と呼ぶにふさわしい作品です。

　この投稿には、なんと19万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「すさまじい才能を感じる！　お見事！」「アルフォートに何が起きたらこれになるのですか……!?」「高級感とエレガンスを感じる」「かっこいい」といった感嘆の声が多数寄せられています。

発想力と技術力が生んだ驚きの作品

　素敵な作品を作り上げたのは、空き箱職人はるきる（@02ESyRaez4VhR2l）さん。これまでにも、お菓子やおもちゃの空き箱を巧みな技術で大変身させ、Xへ投稿するたびに大きな注目を集めてきました。

　アルフォートの箱がクジラや飛行船に変身し、プリングルスの箱からは味のある紳士が誕生。シャルロッテの箱で作られた街並みなど、一つひとつの作品がまったく違うジャンルなのも、おもしろいところです。

　同じ空き箱という材料でありながら、動物から人物、建物まで幅広く表現する、はるきるさんの発想力と技術力。身近なお菓子の箱が、これほど多彩なアート作品に変わる可能性を秘めていたとは驚きです。身の回りにあるゴミとして処分してしまうものも、アイデアと技術が加われば、まったく新しい価値と美しさが生まれるのですね。

（Hint-Pot編集部）