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からだ・美容

「縮毛矯正」と「コスメ縮毛矯正」の違い 価格に差があるのはなぜ? それぞれ向いている人の特徴とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ブリーチしている人は縮毛矯正できない?

 縮毛矯正のメニューで「ブリーチしている方は要相談」という注意書きを見かけますが、これは縮毛矯正とブリーチの相性が悪いためです。このふたつは、美容室での施術のなかで圧倒的に傷む施術でもあります。

 基本的に、ブリーチしている人は縮毛矯正をしないほうが良いでしょう。逆も同様です。ただし、コスメ縮毛矯正の場合は、髪の状態しだいで対応できる場合もあります。

 また、ブリーチ以外でも、過度なダメージのある髪は効果が十分に出にくい可能性があります。

 髪内部のたんぱく質の偏りによって生じるのが癖毛です。縮毛矯正は、薬剤と熱の力でたんぱく質を均一に整えることで、髪をストレートにします。しかし、過度なダメージを受けた髪は内部のたんぱく質が流出していて、薬剤を作用させるべきたんぱく質が存在せず、きれいなストレートにならないのです。

 このような場合、まず髪のダメージをケアすることが先決です。日頃からトリートメントなどで髪をいたわる習慣をつけましょう。美容院によっては、施術前に疑似的にたんぱく質を髪の内部に補充する処理を行ってから、施術をすることもあります。

 縮毛矯正とコスメ縮毛矯正は、それぞれに優れた点があり、どちらが良い・悪いということはありません。大切なのは、ご自身の髪質、癖の強さ、そしてどのようなヘアスタイルになりたいかを正しく理解し、それに合った施術を選択することです。

◇三村 浩章(みむら・ひろあき)
合同会社サステア・CEO。hair/make COUR代表。滋賀県美容組合副理事長。シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。今までに向き合ったお客様の数、延べ12万人以上。高校卒業後、兵庫県神戸市のサロンに勤務。その後、滋賀県彦根市にCOURを出店。ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。また、シャンプーオタクが作ったリペアシャンプー「サステア」をECサイトにて販売中。

(Hint-Pot編集部)