多くの外国人観光客から称賛される、日本の公共交通機関。時間の正確さや利便性の高さに、驚きの声が絶えません。4度目の訪日となるスペイン人男性は、日本の公共交通機関を利用する際、とても便利なアイテムに出合いました。そのアイテムとはいったい、なんだったのでしょうか。

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4度目の日本で改めて感じた魅力

　イギリス・ロンドンに住んでいるという、スペイン人のデイビッドさん。今回が4度目の訪日で、1か月の長期滞在を予定しています。

　デイビッドさんは「小さい頃から日本のアニメばかり観ていた」といいます。アニメで親しんでいた日本に、いつか来てみたいと思っていました。

　そして今では、すっかりリピーターに。何度も日本を訪れていますが、今回の滞在でも、日本の素晴らしさを改めて実感する場面があったそうです。それは、日本の公共交通機関の手頃な価格でした。

「ロンドンの地下鉄はとにかく高いんだ。1か月の通勤代として僕が払っているのは、200ポンド（約4万円）くらい。でも、仕事に行くためには乗らないといけない。日本では、地下鉄や公共交通機関を乗りまくっても、この4日間で4000円くらいしか使ってない。けっこう回ったけど、とにかく便利で安いよね」

「スペインにもない」　Suicaの便利さに感激

　デイビッドさんが驚いたのは、価格面だけではありません。日本の交通系ICカードの便利さにも、感動を覚えたといいます。

「Suicaがとても便利だった。Suicaって公共交通機関だけではなくて、いろいろな支払いもできる。とても便利だし、それって素晴らしいことだよ。ロンドンの地下鉄にはそんなもの存在しないし、スペインにもない」

　JR東日本が発行するSuicaは、電車やバスなどの公共交通機関で使えるだけでなく、コンビニエンスストアや自動販売機、レストランでの支払いにも対応しており、日常生活に溶け込んでいます。1枚あれば、移動も買い物もスムーズにこなせるその利便性は、日本独自のものといえるでしょう。

　もちろん、イギリスやスペインにも交通系ICカードは存在します。しかし、多くは交通利用に限られており、Suicaのように全国的に相互利用でき、日常の支払いにまで広く使える仕組みは珍しいでしょう。海外から訪れる観光客にとって、Suicaは日本の技術力とサービス精神を象徴する存在であり、「1枚でここまでできるなんて！」という驚きを与えているのです。

　4度目の訪日でも、新たな発見があったデイビッドさん。残りの滞在でも、日本の優れた交通システムを活用しながら、各地の魅力を存分に堪能してほしいですね。

（Hint-Pot編集部）