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「こう見えたんだけど わし病んどる?」 偶然撮影した雲が芸術作品に リアルな人物画に大反響 「かっこいいジジイだなぁ」
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自然が作り出す“偶然”に驚かされることは珍しくありませんが、その瞬間をアートとして昇華させる人は、そう多くないでしょう。X(ツイッター)で話題になっているのは、偶然撮影した雲の写真と、それをモチーフに描かれた見事な人物画です。投稿者のTom(@tom_naoji)さんに、詳しいお話を伺いました。
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一瞬の驚きが生んだ芸術作品
「写真では伝わり切らん……雲がバカでかい顔に見えて恐怖だった」
そんな投稿とともに公開されたのは、夕暮れ時の空に浮かぶ雲の写真。確かによく見ると、雲の形が人の横顔のようになっています。しかし、この投稿が注目を集めた理由は、写真だけではありません。
Tomさんは、この写真を自ら引用リポスト。「こう見えたんだけど わし病んどる?」というコメントとともに、雲をモチーフにして描いたという鉛筆画を投稿したのです。
その絵は、雲から想像したであろう中年男性の横顔を、まるで写真のようにリアルに描いたもの。陰影の表現や質感の描写が非常に精巧で、プロ顔負けの技術力です。鉛筆の濃淡だけで表現された男性の顔は、どこか物憂げで、味わい深い表情を浮かべています。
この投稿は大きな反響を呼び、12.7万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「こんなはっきりイメージを絵で表されるともうイメージ固定されるwww」「全然関係ない話をしますがかっこいいジジイだなぁ……」「うますぎてそれどころじゃないの好き」などの声が寄せられています。
“撮り鉄フェイス”で雲を激写

Tomさんによると、写真を撮影したのは仕事帰りの車中でした。
「仕事帰りにぼーっと雲を見ていたら、顔のように見えることに気づいて『逃すかー!!』と、わざわざ車を停めて撮りました。たぶん、その瞬間は完全に“撮り鉄フェイス”だったと思います」
実は、趣味の鉛筆画歴は7年というTomさん。以前から描いてみたいと構想していたものに、この雲はぴったりだったそうです。
「前から『顔に見える○○』を、本当にリアルな顔として描いてみたいと思っていたんです。だから今回は、まさにそのイメージを形にできるチャンスでした」
投稿で「写真では伝わり切らん」と表現していたように、実際の雲の迫力は、写真では表現しきれないものだったといいます。
「写真では伝わりませんが、空を覆うようなバカでかい雲だったんです。小さい頃、『空に大きな顔があったらめっちゃ怖いだろうなぁ』と想像していたのを思い出して、思わず『まさしくこれだ!』と叫びました。裏声で」
Tomさんは、普段から空を見ることが大好きだといいます。そんな空好きの目に映った雲の造形美を、卓越した技術で絵画として表現したからこそ、多くの人の心をとらえたのでしょう。
そんなTomさんは、ココナラで似顔絵の制作を受け付けているそうです。今回のような自然からインスピレーションを得た作品も含め、今後の創作活動にも注目が集まりそうです。
(Hint-Pot編集部)