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「これってもしかしてアニサキス?」スーパーのタラコから糸状の物体…「毎日見てます」水産業者の見解は
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スーパーで買ったタラコをほぐしていたら、中から出てきた「透明の柔らかい骨みたいなもの」。謎の糸状の物体の正体について、SNSで質問したところ、有識者からの有力証言が多数寄せられました。水産業界関係者が指摘したのは、激しい腹痛などの食中毒を引き起こすアニサキスの可能性……。食べても問題はないのでしょうか。驚きの発見をした投稿者に、詳しい話を聞きました。
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タラマヨを作ろうとタラコをほぐしていたところ、得体の知れない物体を発見
「これってもしかして…アニサキスですか???? 子供がたらこを食べたいというのでほぐしていたら中から透明の柔らかい骨みたいなのが出てきました 怖くて食べるのやめました」
先月下旬、SNS上に投稿された画像には、ほぐしたタラコから出てきたという半透明の糸のような物体が収められています。投稿者は夫と小学1年生の息子との3人家族で、普段から家族の食事作りを担当しているという30代の主婦。息子のリクエストに応えて、タラマヨを作ろうとタラコをほぐしていたところ、得体の知れない物体を発見したといい、「何だろう? と思いSNSで聞いてみました」と投稿を経緯を語ります。
投稿には大きな反響が。「アニサキスですね でも加工されてから時間も経ってますし、冷凍もされてたはずなので大丈夫ですよ ただ、アニサキスアレルギーを持っていたら、アニサキス自体を食べなくても、腹痛や嘔吐はするので、嫌だなって思ったら食べない方が良いと思いますよ」「タラにはアニサキスめっちゃ多いので仕方ないです」「アニサキスです。水産加工で働いてるので毎日見てます。アレルギーあるので死骸でも食べない方がいいです」「死んでいるので大抵の人は大丈夫です。死骸でもアレルギーが出る体質でしたら避けたが良いかもしれません」など、専門知識を持つ人からの具体的な回答が多数寄せられました。
厚生労働省の情報によると、アニサキスは魚介類に寄生する線虫の一種で、サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなど幅広い魚種に寄生することが知られています。予防法としては、新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除くこと、生食する場合は目視で確認して除去すること、マイナス20度で24時間以上冷凍するか、70度以上で加熱することが推奨されています。
タラコは通常、冷凍などの処理が施されているため、生きたままのアニサキスによる急性症状のリスクは低い食材。一般的には食べても問題ないとされていますが、場合によってはアレルギー反応を起こす可能性もあり、注意が必要です。
「初めてのことだったので半信半疑で投稿しましたが、みなさんのコメントからやはりアニサキスであることが判明しました。加熱すれば問題ないとのことでしたが、アニサキスのアレルギーもあるようで、もし見つけた場合は取り除こうと思いました」と投稿者。過度に恐れる必要はないものの、正しい知識を持って対処したいところです。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)
