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「両手じゃないといけないの?」 ハンガリー人が困惑 「礼儀に反したことをしているんじゃ…」と心配した日本独特のマナーとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ハンガリーからやってきた(左から)ガボルさん、同名のガボルさん、アコッシュさん【写真:Hint-Pot編集部】
ハンガリーからやってきた(左から)ガボルさん、同名のガボルさん、アコッシュさん【写真:Hint-Pot編集部】

 海外から訪れる人々が驚き、ときには感動すら覚えるという日本独特のマナー文化。出張で訪日したハンガリー人も、日本のあるビジネスマナーに戸惑ったそうです。それはいったい、どんな習慣だったのでしょうか。

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ハンガリーから出張で訪日

 ハンガリーからやってきた、アコッシュさん。ガボルさんらともに、出張で日本へやってきました。3週間の滞在を予定しています。

「SNSでも日本の映像はよく流れてくるから、楽しみにしていたよ。ハンガリーでは日本の合気道、空手が人気なんだ。だから、僕たちも日本になじみがあるよ」と、アコッシュさんは話します。

 さらに、ガボルさんは、東京に対して意外な印象を抱いているそうです。

「東京はもっと人であふれているものだと思っていたんだ。渋谷のスクランブル交差点にも行ってみたけど、ちゃんと渡れたしね。ハンガリーの首都のブダペストと比べて、東京は巨大だから、エリア間の移動に時間がかかってまごついているけど、快適に過ごしているよ」と、東京のスケールに驚きつつも、滞在を満喫しているようでした。

日本独特のビジネスマナーにひやひや

 そんな3人は、日本に来て困惑していることがあるといいます。アコッシュさんはこんな疑問を打ち明けました。

「日本は礼儀正しい人が多いから、自分たちがすごく礼儀に反したことをしているんじゃないかと、ひやひやしているんだ。片手で名刺を渡してはいけないというのはSNSで見たんだけど、ほかの物でも、渡したり受け取ったりするのは両手じゃないといけないの?」

 日本のビジネスマナーには、物を受け渡す際に両手を使うという、ひとつの特徴があります。名刺交換はもちろん、贈り物や書類などを渡すときも、両手で丁寧に扱うことが礼儀。相手や品物への敬意を示す所作とされ、受け取るときも両手を添えるのが一般的です。そのことをアコッシュさんに伝えると、納得した表情を見せました。

 すると、ガボルさんも「あと、街で食べながら歩いちゃダメなんだよね? これも注意するようにするし、ちゃんとしなきゃって思っているよ」と、日本ならではのマナーに適応しようと感じたようです。

 出張をきっかけに、日本文化への理解を深めているアコッシュさんたち。ビジネスの合間には、日本でしかできない体験を味わってほしいですね。

(Hint-Pot編集部)