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「何をするにもタイマー」 日本の小学校に体験入学したカナダ育ちの兄妹 最もカルチャーショックを受けたこととは
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「日本の文化や自分のアイデンティティを理解してほしくて」――そんな思いから、一時帰国中にお子さんたちを日本の小学校に体験入学させたカナダ在住の日本人女性。その様子を紹介する動画が、YouTubeで大きな話題を呼んでいます。緊張の面持ちで登校した2人の子どもたちでしたが、帰りの車では笑顔いっぱいに。日本とカナダの学校生活の違いに驚きながらも、貴重な体験を満喫した様子が紹介されています。
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黒板いっぱいの歓迎メッセージ 「まさかのサプライズ」
カナダ・ケロウナに在住して10年のChihoriさん。今回の一時帰国で初めて、12歳の長男・ハンセンくんと9歳の長女・エリーシャちゃんを、日本の小学校に体験入学させました。
動画には、事前の学校見学から登校初日までの、ふたりの様子が記録されています。見学時には、教室の黒板いっぱいに歓迎メッセージが書かれていたといううれしい出来事も。「まさかのサプライズ」に、Chihoriさんも子どもたちも驚きの表情を見せていました。
登校初日の朝は緊張した様子のふたりでしたが、給食や掃除の時間、服装の違いなど、日本独特の学校文化を体験し、その表情が明るく変化。エリーシャちゃんは、初日から5つもテストがあったことや、「何をするにもタイマー」だったことなど、カナダとの違いを楽しそうにChihoriさんへ報告しました。
「これが最後のチャンス」 6年生での挑戦

Chihoriさんに、子どもたちの体験入学を決意した理由について伺いました。
「子どもたちが日本の文化や自分のアイデンティティを理解し始めている様子が、ここ数年、見受けられるようになりました。また、上の子がちょうど小学6年生にあたる年齢で、体験入学をさせるならこれが最後のチャンスかもしれないと思い、思い切って挑戦することにしたんです。中学生になると学習内容が難しくなり、ハードルも高くなると感じたことも理由のひとつでした」
Chihoriさん自身は日本で生まれ育ったこともあり、幼少期と比べて、授業内容にはほとんど変化がないと感じたそうです。
「意外にも、授業内容が私の時代とほとんど変わらないことに驚きました。先生が黒板に書いた内容をノートに必死に書き写したり、小テストが頻繁にあったりと、懐かしい光景が広がっていました」
一方で、現代ならではの変化にも驚いたといいます。
「休み時間や放課後に、熱中症警戒アラートが出ている日は外遊びが禁止になることや、夏休み中のプールの授業もアラートにより中止になることがあると聞き、本当に驚きました」
