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「何をするにもタイマー」 日本の小学校に体験入学したカナダ育ちの兄妹 最もカルチャーショックを受けたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ランドセルは「ガレージセール」? 子どもならではの勘違い

滞在中は日本のお祭りも体験。中央がChihoriさん【写真提供:Chihori】
滞在中は日本のお祭りも体験。中央がChihoriさん【写真提供:Chihori】

 日本の小学校の象徴的なアイテムといえば、ランドセルです。しかし、子どもたちの反応は意外なものでした。

「ふたりとも特別な感想はありませんでした。カナダの学校では、それぞれ好きなデザインのバックパックを使うので、日本のカラフルなランドセルも自然に受け入れられたようです。ただ、『ランドセル』という言葉を初めて聞いたときは、『ガレージセール』という言葉に似ていることから何かの販売イベントかと思ったそうで、笑ってしまいました」

 ほかにも、日本では子どもたち自身が校内を清掃するなど、カナダの学校とのさまざまな違いがあります。そうしたなかで、ふたりが最も驚いたのは「給食が毎日出ること!」でした。Chihoriさんによると、カナダではお弁当持参が基本。週に数回だけホットランチ(事前注文制のファストフード)があるものの、日本では多くの学校で、温かくて栄養バランスも考えられたおいしい給食が毎日出ることに、とても驚いたようです。

「上の子は魚料理、下の子はから揚げがお気に入りでした。普段は魚をあまり食べたがらない上の子も、給食の魚料理は味付けが好みだったようで、印象に残ったそうです」

 また、カナダでは普段、牛乳を飲まないというふたり。とくにハンセンくんは、動画内で牛乳の大きさに驚いていましたが、給食で出てきた牛乳をとても気に入ったそう。日本滞在中は同じ牛乳を購入して、毎日のように飲んでいたのだとか。

 カナダと日本、2つの文化を持つ子どもたちにとって、今回の体験入学は、自分のアイデンティティを深く考える貴重な機会になりました。今回の体験入学は、きっと忘れられない夏の思い出になったことでしょう。

※10月20日午前9時に記事の一部を修正しました。訂正してお詫びします。

(Hint-Pot編集部)