カルチャー
「すごく助かる」 エジプト人が大絶賛 安心して食事できると驚いた、日本ならではの仕組みとは
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2025年大阪・関西万博の会期も残すところ1か月を切りました。連日多くの来場者で賑わう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者を迎えています。「海、青の対話」をテーマに、持続可能な未来における海の役割を強調する没入型の体験を提供しているポルトガルパビリオンでスーパーバイザーとして働くスースさん。日本で過ごすなかでもっとも感動しているのは、日本人の細やかな配慮だといいます。いったい、どのような体験があったのでしょうか。
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日本語、アラビア語の通訳として数えきれないほどの来日経験
エジプト出身のスースさんは、ポルトガルパビリオンでスーパーバイザーとして働いています。エジプトの大学で日本語を専攻し、日本語が堪能です。
フリーランスでエジプト大使館の通訳なども務めるなど、これまでの来日回数は数えきれないほど。アラビア語のほか、英語、日本語、イタリア語なども堪能なマルチリンガルとして活躍しています。
食事への配慮で感じる日本人の心遣い
そんなスースさんが、日本での生活でとくに感動しているのは、食事に関する日本人の気遣いです。
「自分はムスリムだから、日本だと豚が食べられないし、アルコールもダメ。東京や大阪ではハラルのレストランとかも増えてきてうれしい。でもそれより、日本はきちんと食べ物の内容が書いてあるのがすごく助かる」
イスラム教の宗教的な食事制限があるスースさんにとって、日本の食品表示の詳細さは大きな安心材料になっているといいます。日本では食品表示法により原材料やアレルゲン、添加物などの表示が義務づけられており、成分を確認しやすい仕組みが整っています。
「どこかで買って食べるときにそれを確認すれば大丈夫だから。それに、レストランでも『アレルギーとかありますか?』って聞いてくれたりすることも多くて、まずそういう気遣いをしてくれるというのが素晴らしいなって感じる」
レストランのスタッフの何気ない一言に、日本人の思いやりの深さを感じるというスースさん。多くの国を知る彼女だからこそ、この配慮の特別さがよくわかるのかもしれません。言葉や文化の壁を越えて、相手を思いやる日本人ならではの細やかさをこれからも大切にしたいですね。
(Hint-Pot編集部)
