ポメラニアンといえば、小柄で華奢な体型が特徴的な犬種として知られています。ふわふわの被毛に包まれた愛らしい姿が多くの人を魅了しますが、X（ツイッター）では、飼い主さんも驚くほど「王者の風格」が漂うポメラニアンが話題になっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

「トラくらい」に太い腕　ポメラニアンの意外な一面が話題

「トラくらい腕が太くないですか？　ポメラニアンなんですけど」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、黒と黄褐色の毛色をしたポメラニアンが写っています。ふわふわとした黒い毛で覆われた体、そしてキラキラと輝く大きな目。少し開いた口からはピンク色の舌が覗いており、うれしそうにハアハアと息をしている、かわいらしい表情です。

　一方、足元を見ると……。小さな顔からは想像できない、「どうだ」と言わんばかりの堂々とした前足が飛び込んできます。

　この投稿がXに公開されると、8.4万件もの“いいね”を集める大反響となりました。リプライ（返信）には「ぬいぐるみみたいでかわいいね」「よく走り回る足回り　チューニングしました？」「雄々しい」「王者の風格」など、驚きと愛らしさを表現する声が数多く寄せられています。

　一般的には華奢で細身のイメージが強いポメラニアンですが、この子の立派すぎる前足に多くの人が心を奪われているようです。

前足が太く見える理由は“毛の多さ”に秘密

　話題の主役は、ポメラニアンの女の子「たろ吉」ちゃんです。飼い主さんによると、この写真は、ある日の散歩中に「トコトコかわいく散歩しているところ」を撮影したもの。飼い主さん自身も「太いと感じました。トラのよう」と驚く、たろ吉ちゃんの太い前足の秘密は、「毛が多いからです」とポメラニアンならではの特徴にあるといいます。

　ポメラニアンは二重構造の被毛を持つ犬種で、とくに寒い季節には下毛（アンダーコート）が豊富に生えてきます。たろ吉ちゃんの場合、この豊かな被毛が前足を包み込むことで、筋肉質な腕のように見えるのだそうです。

　子いぬのように見えるたろ吉ちゃんですが、2012年6月生まれ。「13歳になっても、ボールを投げてと私のところに持ってきます。いつまでも赤ちゃんみたいでかわいいです」という言葉通り、シニア期になっても元気いっぱいです。

　そんなたろ吉ちゃんの姿に、多くの温かい反響が寄せられて「たくさんの人に知ってもらえてうれしいです」と飼い主さん。これからも多くの人を癒やしてくれることでしょう。

○取材協力：たろ吉(メスのポメ)の飼い主（@kyabetubatake）さん

（Hint-Pot編集部）