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「子どもたちに“無償で”労働をさせるのは反対」の声も 日本では当たり前の給食当番 ハワイで割れる意見に日本人ママは驚き
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日本の小学校では当たり前の、給食当番制度。アメリカやヨーロッパなどでは、子どもが食事の配膳をすることはほとんどないといいますが、主婦ライター・i-know(いのう)さんの子どもたちが通う、ハワイの小学校ではどうでしょう? 第69回は「アメリカ&ハワイの給食当番事情」です。
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食事を提供するのはパートタイムの大人
アメリカ人が日本の小学生に関して驚くことのダントツといえば、「子どもがひとりで通学する」こと。アメリカでは安全面から、10歳くらいまで親が送り迎えをする義務があります(年齢は州によって異なります)。
そのため、日本の小学生の通学風景を見て「それほど日本は安全なんだなぁ」と感心する外国人が多い一方で、「あんなに小さい子が、ひとりで道を歩いて大丈夫!?」と心配する声も聞かれます。
もうひとつ、多くのアメリカ人が驚くことといえば「給食当番」です。日本では、子どもたちが交代で給食当番をし、準備や配膳、片づけをするのが当たり前ですよね。
アメリカでは、校内にあるカフェテリアに移動して給食を食べますが、食事を提供するのは大人。その学校に通う子どもたちの親が、パートタイムで働いていることが多いです。
ハワイでは高学年になると給食当番がある
ところが、つい先日、公立小学校に通う息子が「今日ランチのとき、近所のAくんがみんなにリンゴを配っていたよ」と言うではないですか。よくよく聞いてみると、小学校の最高学年である5年生(地域によって最終学年が6年生のところもあります)は、当番制で給食当番をしているそうです。
しかも、日本と同じように白い帽子&白いエプロンを着用し、マスクもしていたとのこと! これまで、アメリカに給食当番はないものと思い込んでいましたが、今回ご近所友達のAくんがきっかけで、ハワイにも日本のように給食当番があることを初めて知りました。
ちなみに、生徒が配膳できるのはパン、牛乳、リンゴなど手渡しできるものに限定され、ごはんや副菜、スープ、肉を主としたおかず類は大人が配膳しているそうです。
