黒ねこ“あるある”といえば、写真がうまく撮れなかったり、暗い場所で姿が見えなくなったりなどが挙げられます。しかし、多頭飼いならではの驚きの現象が起きることもあるようです。X（ツイッター）では、3匹のねこが写った不思議な写真が、5.4万件もの“いいね”を集めて話題になっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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3匹の黒ねこが「フュージョン」

「びっくりするわ」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、黒ねこが写っています。ところが一見すると、まるで体が2つあるかのように見えます。よく目を凝らしてみると、実際には2匹の黒ねこがぴったりと体を寄せ合っており、その背後には少し離れた場所にいたサビねこの耳がちょこんと映り込んでいました。サビねこはちょうど2匹の黒ねこの影に隠れてしまったため、写真には3匹写っているにもかかわらず、まるで1匹の不思議な姿に見えてしまう一枚となっています。

　まるでトリックアートのような写真はXで、5.4万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「一瞬バグった」「フュージョンしたんだ！」「まるでトリックアート（笑）」など、驚きの声が数多く寄せられています。

顔が1つしかないように見える3匹の黒ねこ

　左側に体だけが見えるのが、7歳の男の子「タック」くん。また、右側で唯一顔の見えるのが3歳の男の子「クック」くん、そして真ん中で片耳だけ見えているサビねこが「サッサ」ちゃんです。

　この奇跡的な一枚は、3匹が偶然同じ場所に集まったときに撮影されました。飼い主さんはかわいい写真が撮れるかもしれないと、期待してスマートフォンをかまえていたのだそう。そのとき、タックくんがクックくんをグルーミングし始めたことから、この不思議な写真が撮影されたといいます。

　写真撮影後には「何事もなかったように解散していきました。驚いてるのは私だけ」と苦笑いする飼い主さん。「奇妙だけど、なんだか愛らしい動物だな」と思ったそうです。

　黒い毛色が生み出した偶然の“芸術作品”に、当の3匹はまったく気づいていない様子。いつものように自然体で過ごす姿が、多くの人の心をなごませているようです。

○取材協力：かりとん（@kariton28mhy25）さん

（Hint-Pot編集部）