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「日本のものが必要よ!」 アメリカ人がゴキブリに大パニック 日本人男性が感じた日米の対策意識の差
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発生の条件がそろった環境

アメリカ南部の温暖な地域では、床下の配管や湿気がゴキブリの住処になりやすいとされています。さらに、冬でも20度前後の日が多く、ゴキブリが越冬できる環境が整っているそう。衛生面を考えると、季節を問わず徹底した対策が必要です。
ところが、ホストファミリーの家では、使った食器をキッチンのシンクに放置するのは日常茶飯事。さらに、勝手口にゴミ箱が置かれ、扉には1センチほどの隙間があり、いつゴキブリが出ても不思議ではない状況です。
アメリカでは駆除業者に依頼して、アリやクモと併せて、家ごと防虫する家庭もあります。しかし、ママは「業者に費用をかけたくないから」と、防虫剤での対策にとどめていました。
アメリカのホームセンターにも殺虫剤はあるけれど…
日本でも、業者に依頼したり、市販のものを使ったりしてゴキブリ対策をしている人はいます。さらに、生活必需品として、即効性のある殺虫剤を家に常備している人も少なくありません。殺虫剤には、スプレーをひと吹きすれば駆除できるものもあり、その手軽さと効果は世界に誇れるでしょう。
そのことをママに伝えると、「そんなものがあるなら、私たちにも日本のものが必要よ! 今度買ってきてよ! もしかしたらアメリカにもあるのかもしれないけど、私は知らないわ」と熱望していました。
実際に近くのホームセンターを訪れると、殺虫剤は並んでいましたが、効き目や使いやすさは日本の製品に遠く及ばない印象でした。
日本では殺虫剤だけでなく、便利な害虫駆除グッズが身近にそろい、住環境を守る工夫が日常的に行き届いています。都内で7年間暮らした筆者は、日本での生活がいかに安心感のあるものだったかを、改めて実感しました。
生活環境の快適さや、清潔さが称賛される日本。ゴキブリ対策においても、その意識の高さと製品の充実度で一歩先を行っているようです。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
