Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

楽しいバーベキューが火災の原因に…消防局が再現動画で警告 やってしまいがちな“NG行動”とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

バーベキューでは炭の取り扱いに注意が必要(写真はイメージ)【写真:写真AC】
バーベキューでは炭の取り扱いに注意が必要(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 過ごしやすい気候になり、アウトドアを楽しむ人が増える季節。家族や友人とのバーベキューを計画している人もいるでしょう。ただ、楽しんだあとの処理を誤ると、思わぬ事故に発展するおそれがあります。名古屋市消防局は公式インスタグラムアカウント(nagoyashobo)で、やってしまいがちな炭の処理方法を紹介し、注意を呼びかけています。

 ◇ ◇ ◇

水をかけただけでは消火不十分 ゴミに火が移る可能性も

 バーベキュー後の炭の処理は、火災予防の基本です。しかし、早く火を消そうと、つい手抜きをしてしまうケースもあるようです。同局は投稿で、炭の処理で重要な注意点を、再現動画を添えて呼びかけています。

 添えられた動画には、水をかけて鎮火させた炭をゴミ袋へ入れる様子が映されています。一見、火は消えているようですが、しばらくするとそれが再燃し、火の元となってゴミに火が燃え移ってしまいました。投稿では「使用後の炭は、水に浸けておくなど確実に消火してから捨ててください」と呼びかけています。

 さらに注意すべきは、炭への水のかけ方です。動画には、シャワーホースで水をかけると炭が激しく反応し、高温の白い蒸気が大量に噴き出して周囲を覆う様子が映っています。同局は、「直接水をかけることは確実に消火できないだけでなく水蒸気でやけどするおそれがあります」と警告しました。

 使用した炭の安全な処理方法については、「水を張ったバケツに沈めておくなど、確実に消火してから捨てましょう」と説明しています。

完全に火が消えていない炭が原因で事故が発生

 秋の行楽シーズンは、バーベキューに起因する火災が発生しやすい時季でもあります。火の取り扱いに十分注意して、片づけ時も十分な配慮が必要です。

 東京消防庁は、実際に起きた事故について紹介。「バーベキューで使用した炭をダンボールに入った未使用の炭と一緒にして車に載せて走行していたところ、焦げ臭いにおいとトランク内から煙が見えました。停車して確認すると、火種が残った炭がダンボールに着火し車両のフロアマット等が焼損しました」との事例を挙げています。

 少しの手間で大きな事故を防ぐことができます。楽しい思い出を台無しにしないためにも、バーベキュー後の炭の処理は確実に行いましょう。

(Hint-Pot編集部)