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「一瞬、青いヒガンバナに見えませんか?」 身近なアイテムで表現 幻想的なアート作品に反響 「なんて涼しげな透明感」「めちゃくちゃきれい」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

祖母への思いから生まれた「洗濯バサミは美しい」

洗濯バサミで表現された花火。懐かしい思い出がよみがえるよう【写真提供:洗濯バサミフォトグラファー・岡本なう(@okaphotoart)さん】
洗濯バサミで表現された花火。懐かしい思い出がよみがえるよう【写真提供:洗濯バサミフォトグラファー・岡本なう(@okaphotoart)さん】

 洗濯バサミの魅力を引き出す作品を、試行錯誤しながら手がけ続けている岡本さん。その活動の原点には、ある思いがありました。

「2021年に祖母が亡くなった際、縁台で西日に染まる洗濯バサミを眺めて、『洗濯バサミは美しい』という強い思いを抱きました。その瞬間、洗濯バサミという存在に祖母の生き様が重なったように感じました。この感覚を一般的に伝えるには工夫が必要だったため、アート的な表現を用いた撮影を行うようになりました」

 そんな岡本さんの作品からは、祖母の温もりも伝わってきます。今後の展望について伺うと、新たな挑戦を教えてくれました。

「コスモスの季節が終わるまでに、洗濯バサミのコスモスでコスモス畑を撮影したいと思っています。洗濯バサミの数が少なければ少ないほど、その存在の美しさが際立つため、1~5輪程度で魅力を伝えるのが理想です。しかし、コスモスは一般的に畑いっぱいに咲く花として認識されているため、今回は1つのコスモス畑を表現するために100本の洗濯バサミで撮影する予定です」

 身近な日用品に新たな価値を見出し、アートとして昇華させる岡本さんの作品。その創造的な世界観は、岡本さんのスレッズアカウント(clothespin_photographer)でも楽しむことができますよ。

(Hint-Pot編集部)