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「日本では食べたいものが見つからない」「気がおかしくなっちゃうかと思った(笑)」 万博ルクセンブルク館スタッフが驚いた、日本の意外な文化とは
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2025年大阪・関西万博が10月13日、約半年間の会期を終え、惜しまれながらも閉幕しました。世界中から多くの人々が訪れ、文化交流の場となった万博。ルクセンブルクパビリオンで働いた外国人スタッフたちにとっても、日本での日々は、驚きと発見に満ちたものでした。彼らが目の当たりにした日本の意外な文化とは、なんだったのでしょうか。3人のスタッフが語った体験談を振り返ります。
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予想外だった、日本化された食文化
○「日本では食べたいものが見つからない」 万博ルクセンブルク館スタッフが驚いた日本の食文化 「工夫されてしまっている」と感じたこととは
ルクセンブルクパビリオン内のレストランで、調理を担当していたレニーさん。訪日は今回が初めてでしたが、おじの妻が日本人で、ふたりから日本の話をよく聞いていたそうです。そのため、もともと日本へのなじみがありました。
とはいえ、実際に日本で生活してみると、予想していなかったことが。食文化の独特な特徴に、戸惑いがあったといいます。
「実は、日本では自分が食べたいと思うものがなかなか見つからないんだ。ルクセンブルクではイタリア料理、中華、日本食、インド料理っていうようにしっかり分かれている。日本は、当たり前だけど基本的に日本食だよね」
ルクセンブルクのような多文化国家では、各国の料理が、それぞれの伝統的なスタイルで提供されることが一般的です。一方、日本では、海外発祥の料理も自国に根差した独自の発展を遂げています。
「たとえば、日本にもピザはある。あるんだけど、日本人好みに工夫されてしまっているんだ。だから、もともとのイタリアのようなピザではない。そういう食べ物が日本は多いかなって感じるんだ」
