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ヘンリー王子 “王室引退”で最も傷付いたこととは 王室専門家が証言

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

ヘンリー王子【写真:Getty Images】
ヘンリー王子【写真:Getty Images】

アフガニスタンに従軍して得た階級をも失い、心を痛める

 警備費問題や“経済的自立”をどのようにしていくかなど、詳細がはっきりしない部分もあるが、現在カナダにいるヘンリー王子とメーガン妃夫妻の大まかな“王室引退”の路線は決まった。しかし、ヘンリー王子が今回の引退で失って“悲しんでいる事実”があるという。それは、軍隊に所属していたときに与えられた位を失ったことだった。その一方、夫妻が去った英国では、ロンドンの地下鉄に貼り出された広告に写る、ドライバーでネジを締める青年がヘンリー王子にそっくりと話題に。SNS上で「ヘンリー王子が早くも新しい仕事を見つけたようだ」と、王子の「今後の職業」についてジョークが飛んでいる。王室専門家のリチャード・フィッツウィリアムズ氏が、ヘンリー王子が感じている心の痛みについて英大衆紙「デイリー・エクスプレス」に語った。

 ◇ ◇ ◇

「エクスプレス」紙によると、フィッツウィリアムズ氏が参考にするのはヘンリー王子がカナダへ出国する寸前に行ったスピーチ。後援するチャリティのディナーパーティーの席上で話したものだが、ヘンリー王子は「公金を受け取らずに、ロイヤルツアーや軍事関連の行事等で、女王のために今後も働きたいと希望したが、残念なことにそれは不可能だった」と発言。王室専門家はこの内容を重視するという。

 フィッツウィリアムズ氏は「私が思うに、軍との関連を失ったこと。特に“王立海兵隊隊長”という位を失ったことが、ヘンリー王子の最大の心の痛みにつながっています。これはヘンリー王子が2度もアフガニスタンに従軍して得た階級です」と話して、ヘンリー王子が自らの勇気と努力で勝ち取り、軍隊に残した栄光の爪痕を失う辛さを指摘している。

 また同氏は、今回の“王室引退”に関するエリザベス女王、チャールズ皇太子、ウイリアム王子、ヘンリー王子の会談の内容は、女王がヘンリー王子夫妻の“将来について決定した”と述べ、“王室引退”が「実質的な追放だったことが分かるはず」と語ったという。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)