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「トイレに行かなくても見に行くべき」「自分の家にも欲しい」 ロンドンの文化拠点でひそかな注目を浴びる日本のトイレ いったいなぜ?
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日本に住んでいると、登山やキャンプなど特別な状況を除けば、トイレで困ることはあまりないでしょう。清潔で快適なうえ、暖房便座や温水洗浄機能など多彩な機能を備え、外国人旅行客から高く評価されています。一方で、海外に出るとトイレ事情に戸惑う場面は少なくありません。イギリス・ロンドンの文化拠点、ジャパン・ハウス・ロンドンでは、館内にある日本式トイレが“知る人ぞ知る存在”としてひそかに注目を集めています。ジャパン・ハウス・ロンドン事務局のマーケティング・コミュニケーションズ局長、伊佐ハイディさんに話を伺いました。
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日本の清潔で快適なトイレに慣れていると
ロンドンに限らず、海外を訪れた日本人が戸惑うのがトイレ事情です。日本では駅やデパート、コンビニエンスストアなど、至るところに清潔で快適な無料トイレがあり、温水洗浄便座やトイレ用擬音装置が当たり前のように備わっています。
しかし、海外ではそうした環境は期待できないでしょう。地下鉄の駅やカフェ、レストランなどにトイレはあるものの、その清潔さは日本とは比べものになりません。多機能でもなく、清掃の行き届き具合も日本のレベルには到底及ばないのが現状です。
日本の清潔で快適なトイレに慣れている身には、海外のトイレはどうしても物足りなく感じてしまうもの。そんな環境だからこそ、快適なトイレに出会えたときの安心感はひとしおです。
イギリスのロンドンで、今ひそかな注目を集めているのが、ハイ・ストリート・ケンジントンにあるジャパン・ハウス・ロンドンが設置している日本式の多機能トイレです。
日本でいう表参道や青山を思わせるエリアにある同館は、カフェやレストラン、ショップなどを併設する日本文化の発信拠点にもなっています。そして、館内に設置されている日本式のトイレは、日本文化を発信する重要な要素です。
