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「日本の文化が親しまれている」 駐日イギリス大使が34年ぶりの熱戦に感動 大相撲ロンドン公演で見た光景とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ジュリア・ロングボトム駐日イギリス大使【写真:Aflo】
ジュリア・ロングボトム駐日イギリス大使【写真:Aflo】

 日本の伝統文化の代表格、相撲が海外でも大きな注目を集めています。イギリス・ロンドンで15日から19日まで開催されている大相撲ロンドン公演。34年ぶりとなるこの歴史的イベントを、ジュリア・ロングボトム駐日イギリス大使が観戦し、その感動をX(ツイッター)で発信しました。満員の会場を包む熱気に触れ、どんなことを思ったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

34年ぶりの歴史的公演を観戦

 大相撲ロンドン公演は、2005年のアメリカ・ラスベガス以来、約20年ぶりとなる日本相撲協会主催の海外公演です。ロンドンでは、前回1991年以来の開催となり、当時を知る相撲ファンにとっては待望の、若い世代にとっては初めて目にする歴史的イベントとなりました。

 同公演には、横綱・豊昇龍関、大の里関を含む幕内力士約40名が参加し、5日間にわたって本格的な取組を披露します。チケットへの関心は極めて高く、購入希望者が殺到。1500年以上の歴史を持つ相撲の伝統と格式、そして力士たちの迫力ある取組が、海外の観客を魅了しています。

 ジュリアさんは自身のアカウント(@JuliaLongbottom)で、「34年ぶりに開催された #大相撲 ロンドン公演を観戦しました。前回の1991年公演では、横綱北勝海(現日本相撲協会の八角理事長)が優勝を果たしました」と、大相撲ロンドン公演の観戦を報告。

 歴史的な背景に触れながら、感慨深い思いを綴ったジュリアさん。会場の熱気と日英の文化交流についても明かしています。

「力強い取組と満員のロイヤル・アルバート・ホールの観客の温かい声援に包まれ、日本の文化が改めてイギリスの人々に親しまれていることを実感しました」

 実際の光景を目の当たりにしたジュリアさんの言葉からは、イギリスの人々が日本の伝統文化に魅了される様子を感じ取った喜びが伝わってきます。

 ジュリアさんが投稿した33秒の動画には、力士たちが堂々と入場する様子や、土俵上での緊張感漂う競技の場面が収められていました。まわし姿の力士たちが土俵に上がった瞬間、会場全体が沸き立つ様子が感じられます。

 力士の一挙手一投足に注目し、力と技が交錯する瞬間を見守る観客たち。日本の国技が持つ普遍的な魅力が、海を越えてイギリスの地でも人々の心をとらえたようです。

 投稿の引用リポストには、「かっこいい!」「スポーツでもあるが、何百年と続く文化だけが持つ独自の様式美が感動をもたらすのだ。日本にはまだまだ美しいものがたくさんある」という、日本文化の奥深さを讃える声が上がっています。

 駐日イギリス大使として日本文化への理解を深め、それを母国の人々に伝え続けるジュリアさん。今回のロンドン公演観戦は、日英の文化交流の新たな一ページを刻む瞬間となったようです。

(Hint-Pot編集部)