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「日本の小学校は、子どもやその親のことを疑っていないんだ!」 日本とアメリカ、宿題の意外な違いとは
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日本の小学生がタブレットでたくさんの宿題をこなす一方で、ハワイでは宿題を「やってもいいし、やらなくてもいい」という学校が増えつつあるそうです。そんな極端な違いを前に、親として何を感じ、どう受け止めたのか。8歳と6歳の子どもをハワイで育てる主婦ライター・i-know(いのう)さんが綴ります。第72回は「宿題って本当に必要?」です。
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ハワイではデジタル端末を家に持ち帰れない
アメリカでは2000年代から、公立の小学校でデジタル学習が始まりました。一方、日本ではコロナ禍を機にデジタル端末が1人1台配布され、2021年までに、全国ほぼすべての自治体で端末の配備が完了しています。
デジタル学習に関して、ハワイと日本で大きく異なる点のひとつは「ハワイでは、デジタル端末を家に持ち帰れないこと」(注:州や自治体によって異なります)が挙げられます。
以前、長男が日本の小学校に1か月だけ通学した際「宿題や先生との連絡を取るために必要だから」と、iPadを持って帰ってきたのでとても驚きました。「日本の小学校は、子どもやその親のことを疑っていないんだ!」。つまり、盗難や激しい破損の心配をしていないということですよね。
ハワイには、物の扱いが少し大ざっぱな人が少なくありません(アメリカでは、これがごく普通の感覚なのかもしれません)。だから、デジタル端末が激しく破損してしまう可能性があることを見越して、自宅に持ち帰らせていないのでは? と個人的に予想しています。
