撮影現場で出合った“懐かしい味”─芋の子汁

　撮影中に登場した給食のなかで、武田さんがとくに印象に残っているのは「芋の子汁」だそうです。

「実は初めて食べたのに、なんだか懐かしい味がしたんです。あの優しい味が、まさに『おいしい給食』という作品の世界観にぴったりでした。食べた瞬間に、子どもの頃の給食の時間を思い出しましたね」

　映画の中でも、給食はただの食事ではなく、人と人をつなぐ象徴のように描かれます。

「『おいしい給食』の魅力って、どこか懐かしさがあるところだと思うんです。1990年代の学校や教室の雰囲気、みんなで食べる時間の楽しさ。それを再現しているから、世代を超えて共感できるんですよね」

「給食は栄養補給じゃない、楽しむもの」─作品が伝えるメッセージ

　1990年が舞台の今作ですが、武田さんは甘利田先生の考えに、現代らしさを感じたと話します。

「作中で、片桐仁さん演じる先生が給食は栄養補給だと話す場面があるんですが、甘利田先生は給食は楽しむものだという考え方なんです。普段は白黒はっきりしたキャラクターなのに、食に関しては柔軟性があって、その違いがすごくおもしろくて」

　自身も、食べることが大好きで、作品を通して、改めて“食を楽しむこと”の大切さを感じたという武田さん。『おいしい給食 炎の修学旅行』は10月24日（金）より新宿ピカデリーほか全国にて公開です。

スタイリスト／小川未久、ヘアメイク／牧野裕大

ニットベスト2万9700円、シャツ2万8600円／テラ（ティースクエア プレスルーム……03-5770-7068）、ハーフパンツ1万8150円／アメリ（アメリヴィンテージ……03-6712-7965）、ブーツ11万円／ネブローニ（ネブローニ……http://nebulonie.jp/）、ピアス4万5100円、ネックレス5万2800円／リューク（リューク……info@rieuk.com）、ブレスレット15万4000円、リング［右手］28万9300円、［左手］人差し指2万9700円、中指4万9500円／イー・エム（e.m.青山店……03-6712-6797）、ネクタイ／スタイリスト私物

（Hint-Pot編集部）