おもてなしの心やマナーの良さなど、世界から一目置かれている日本の文化。礼儀正しさや、周囲への気配りなども称賛されています。訪日外国人も、日本に滞在するなかで、独特の文化に感動することがあるよう。ドイツから初めて日本を訪れたドイツ人カップルは、街中で母国との文化の違いに驚いたといいます。いったい、どんな違いを感じたのでしょうか。

　◇　◇　◇

念願の初来日　スケジュールの組み方に工夫

　初めての日本を訪れた、ドイツ出身のレアさんとパスカルさん。3週間の滞在では東京のほか、長野、京都、富士吉田、下田、仙台と日本各地をめぐる予定です。

「長い間来てみたいと思っていたんだ」というパスカルさん。念願の来日に笑顔が絶えません。

　しかし、旅のスケジュールを組むのは工夫が必要だったそう。レアさんは「本当はもっと南のほうにも行ってみたいと思っていたし、南の島も行きたかったんだけど、今回は下田で我慢することにしたの（笑）。日本は小さいけれど、長いからなかなか旅程を立てるのが大変だった」と残念そうに話します。

都市でありながら…外国人が感じた日本の静けさ

　日本での旅を楽しみにしていたふたりが、日本で印象残ったことは、都市の「静かさ」でした。

「日本は静か。東京なんて大きな都市なのに」と、レアさんは驚きを隠せない様子です。パスカルさんもそれに共感し、「自分たちはロンドンやパリにも行ったことがあるけど、そういう都市はもっと騒々しいんだよね」と話します。

　世界を代表する都市といえるイギリス・ロンドン、フランス・パリを経験しているふたりだからこそ、日本の静かさがとくに印象に残ったのかもしれません。

　ちょうど広告宣伝車が通ったあとに「もちろん音が気になるときもあるけど、基本的に音に対してとてもセンシティブだなって感じた」と、レアさんはつけ加えます。

　人が集まる都市であっても、音に対する配慮が行き届いた日本。文化的な礼儀正しさが、こうした日常の細部にも反映されているのかもしれません。まだまだ続く日本の旅で、新しい発見をたくさんしてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）