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「無賃乗船のお客様が1名」 船で出会った小さな“旅人” まさかの展開に大反響 「どうぞご無事で…」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

船上で出合った、小さな“乗船客”【写真提供:あゆちん(@ayutin_wildbird)さん】
船上で出合った、小さな“乗船客”【写真提供:あゆちん(@ayutin_wildbird)さん】

 旅の道中では、美しい景色や普段見かけない生き物との遭遇など、予想外の出来事が起こることもあるでしょう。X(ツイッター)では、船で見かけたという、小さな“乗船客”が話題になっています。投稿者のあゆちん(@ayutin_wildbird)さんに詳しいお話を伺いました。

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日本最小級の鳥が船でひと休み

「無賃乗船のお客様が1名」

 そんなユーモアあふれるコメントとともに投稿された写真には、1羽の小鳥が写っています。鮮やかな黄色の頭頂が特徴的で、つぶらな瞳がとてもかわいらしいこの鳥は、キクイタダキ。体長10センチ、体重3~5グラムほどいわれ、日本で最も小さな鳥の一種とされています。

 翌日には、この小さな“乗船客”の様子がさらに詳しく伝えられました。

「渡りの途中で疲れて乗船したと思われるキクイタダキさん。その後は佐渡の両津港手前までご乗船されて、最後は飛んで行かれました。この先の旅の安全を祈ります……!」

 堂々と船に乗っているキクイタダキですが、両足をぺたんと広げている様子から、かなりお疲れの様子。空を見上げながら、無事に目的地までたどり着けるか思案しているようにも見えます。

 2つの投稿は、合わせて9万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「かわいい“乗船客”ですね」「これ乗ると楽できるって知ってたのかな……」「こんな小さな体で海を渡るのですね。どうぞご無事で」など、小さな体で懸命に海を渡る鳥に、心を寄せる声がたくさん上がっています。

「こんなに小さな体で海を渡るのかということに感動しました」

デッキの上でひと休みするキクイタダキ【写真提供:あゆちん(@ayutin_wildbird)さん】
デッキの上でひと休みするキクイタダキ【写真提供:あゆちん(@ayutin_wildbird)さん】

 野鳥を追いかけて、国内外を旅しているというあゆちんさん。キクイタダキと出合ったのは、大学の実習で新潟港から佐渡の両津港へ向かう船の上でした。デッキにちょこんと座る小さな姿を見つけたとき、その愛らしさに思わず写真を撮影したといいます。

「とにかくかわいい! という気持ちと、こんなに小さな体で海を渡るのかということに感動しました」

 キクイタダキは、あゆちんさんが見つけてから30分ほど、船に乗っていたそうです。「新潟よりも北の地域から海を越えて渡ってきて、これからさらに南を目指すと考えられます」とあゆちんさん。佐渡の両津港手前で元気に飛び立っていく姿を見送りながら、小さな“旅人”の安全を祈りました。

(Hint-Pot編集部)