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「切り抜かれた瞬間が素敵」 冬眠の準備をする野生動物に感動 撮影した写真家の思いとは
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自然の中を散策していると、普段なかなか見られない動物に遭遇することがあります。その愛らしい表情や仕草を遠くから見守るように撮影された4枚の写真が、X(ツイッター)上で話題に。作品はどれも、野生動物たちの奇跡のような瞬間をとらえたものばかりです。6万超えの“いいね”を集め多くの人を感動させた作品について、撮影者の佐藤圭さんに詳しいお話を伺いました。
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大自然で生きる野生動物たちのかわいらしい瞬間を撮影
動物写真家として活動し、撮影した作品をSNS上で公開している佐藤さん。北海道に生息する野生動物や、雄大な自然を収めた写真はどれもほっと心がなごむような作品ばかりです。美しい写真の数々は写真集になり、「秘密の絶景in北海道」(講談社刊)や「山の園芸屋さんエゾシマリス」(文一総合出版刊)、「鳴き声できずなを結ぶエゾナキウサギ」(文一総合出版刊)なども好評を得ています。
佐藤さんは、昨年11月に開催された「第70回ニッコールフォトコンテスト」で、最高賞の「長岡賞」を受賞。今年10月には、自身の夢でもあった個展をニコンサロンプラザ東京で開催しました。
「多くの人に見てもらいたい」という思いから、その個展で展示したものと、個展では展示しきれなかった作品を自身のXアカウント(@slashslashphoto)で公開しました。投稿された写真は全部で4枚。それぞれかわいらしい動物の姿が収められています。
口いっぱいに枯れ葉を頬張っているのはエゾシマリスです。この作品は2015年に撮影されたものだそうで、撮影場所は北海道の大雪山として知られる黒岳。季節は冬でした。
「冬眠を控えたエゾシマリスがエサを集めているところに遭遇。巣に帰る途中で、巣材もくわえてやってきたときに目が合い、撮影することができました。頬袋の膨らみ具合や巣材のはみ出し具合がパーフェクトでしたね。その日から、これを超えるエゾシマリスの写真は撮れていません」
ほかには、丸い耳がキュートなエゾナウサギが枯れ葉を貯蔵庫に運んでいる瞬間をとらえたものや、真っ白なボディを岩間から覗かせるエゾオコジョ、エゾモモンガが木と木の間を滑空している様子など。小さな生き物たちが、自然の中で懸命に生きている姿が切り取られています。